暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第3部〜希望と絶望の宝石〜
第20話『新世代、失敗する』
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「だからなのはちゃんは自分と同じ過ちを繰り返さないように、基礎訓練をしっかり受けてからステップアップして欲しかったの。」
シャーリーはなのはから了承を受けていたとはいえ、話すこと自体が辛く涙を流す。
「ありがとうございます。」
キャロは細々とした声で言う。
「……ん」
その頃、ティアナの意識が復帰する。
「ティア!雅国家象徴、ティアが目を覚ましました。」
スバルは防犯カメラに向かって言うと、雅はワープのカードを使って駆けつける。
「ティアナさん、具合はどうですか?」
雅はティアナの目を見て優しく聞く。
「雅国家象徴、お恥ずかしい所をお見せしてしまい申し訳ありません。」
ティアナは体を起こして謝る。
「そうですね、ティアナさんは一歩間違えればなのはさんの命を奪っていたかもしれませんでした。そこは、確かに改めるべきですね。あの時のなのはさんの怪我は、シャマルさんの魔法で完治して、今は海上に出現したガジェットドローンの撃破に向かっています。」
雅はガジェットドローンと戦うなのはを見せる。
「そんな!すぐに行かないと!」
ティアナは立ち上がろうとするが、なのはから受けたダメージが回復しておらず、立ち上がることが出来ずに倒れてしまう。
「今回の迎撃は、隊長と副隊長のみで行うことになっています。」
雅は状況を説明する。
「…やっぱり、隊長に逆らう、無能な平凡は要らないのでしょうか?」
ティアナは雅に質問する。
「それは違います。現にスバルさんだけではなく、モンディアル、ルシエの両隊員も今回は待機が命じられています。」
雅は説明する。
「そうですよね、個人であれだけ強い人達の集まり。成長途中の部下なんて邪魔ですよね。」
ティアナは焦るように言う。
「何故わざわざ死のうとするのですか。スバルさん、応接室で待機していてください。僕はティアナさんと二人きりでお話しがしたくなりました。」
「はい!ティアをお願いします。」
スバルは医務室を出て応接室に向かう。
「向こうも終わったみたいですね。それで、何がティアナさんを焦らせるのですか?」
「私は、なのはさんやはやてさんみたいに才能があるわけでも無い。スバルやエリオみたいに、特別な生まれでも無い。キャロみたいにレアスキルも無い。そんな平凡な私が機動六課でやっていくには、無茶を超える努力をしないと、着いていくことはできません。基礎訓練だけでは、限界があります。」
ティアナは胸に秘めた想いを話す。
「君は少しも、平凡ではないですよ。」
雅は優しく言った。
場面は変わり、謎の実験施設。そこにはガジェットドローンを運用している次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティ博士がいた。
「まさか、国立生物研究所に渡していた彼がFの下で働いているとは、なんとも素晴らしい偶然だ。」
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