暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第3部〜希望と絶望の宝石〜
第20話『新世代、失敗する』
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ホテル アグスタでの一件から数日後、雅はフェイトに誘われてスバル、ティアナのコンビとなのはの模擬戦を観戦していた。
「あの二人、良くも悪くも基礎だけはしっかり出来ているな。」
「どういうこと?」
「良い部分としてはなのはが何度も教え続けた成果が実を結んで、戦闘の基礎は出来ている。それに連携も二人の持ち味を活かせている。ただ、機動六課ができてから相応の時間が経つのにまだあの程度なのかという疑問と、なのは自身が楽しんでいるように見える部分が不安点だ。教える立場なら、本来は私情は挟んではいけない。」
雅は戦況から成長具合を確認する。
「すごい、たったこれだけの戦闘でそれだけ分析できるなんて。」
エリオは感心する。
「これでも、昔はチームディロードのリーダーとして、戦況を見極める必要があったからね。」
雅はエリオに話す。すると、ティアナ達の戦闘に変化が発生する。
「行くわよスバル!」
「うん!」
ティアナは自身の分身を複数出現させる幻影魔法、フェイク・シルエットを展開してなのはに照準を合わせ、なのははティアナの幻影の中から本体を探そうとするが、その間にスバルはウィングロードを展開し、ティアナはそれを駆け上って飛び降り、クロスミラージュから防御破壊の効果を持つダガーブレードを展開して堅牢ななのはのバリアジャケットを破壊しようとする。
「なるほど、なかなかいい戦術だ。だが、一つだけ欠点があるとするなら…」
雅はティアナを評価しつつも問題点をあげようとする。その答えはなのは自身が証明する。
「レイジングハート…」
[floater.]
なのはは浮遊魔法をティアナに発動して落下しながら攻撃するティアナの戦術を封殺し、ダガーブレードを素手で掴む。ダガーブレードを掴んだ手はバリアジャケットが破壊され、血が流れる。
「おかしいな、こんなこと、教えていないはずなんだけどな。」
なのはは呟き始める。
「模擬戦はね、喧嘩じゃないんだよ。練習の時だけ素直に聞いて、本番で無茶されたら、練習の意味が無いじゃない。私の言っていること、私の訓練、何か間違っていたのかな?」
なのはの口調からは悲しみとも怒りともとれる感情があふれ出る。
「なのはにあの戦術は通用しない。」
雅はエリオとキャロに話しつつなのはの様子を見て警戒する。そんな中でティアナはダガーブレードを解除して後退し、距離を取る。
「もう誰も傷つけたくない!傷つきたくないから、だから!強くなりたいんです!」
ティアナはクロスミラージュのカートリッジを装填し、最大火力の魔法をチャージすると同時に胸の内を語る。
「少し、頭冷やそうか?」
なのはは呆れと憐れみを含んだ口調で射撃魔法の準備を完了させる。
「ティア!?」
スバルはティアナを庇いに行こうとするが、フープバインドによってその動
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