新しい参加者は宇宙人
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』
「ああん? ……で?」
『願いを叶えるために、無数のマスターという人間を抹殺するんだよ』
「ほう……バリ面白そうだな?」
『うぷぷ。ねえ、よかったら君も参加しない? 最後まで生き残った人には、豪華! どんな願いでも叶えてあげるよ』
モノクマの言葉に、バングレイはその八つの目を光らせた。
「何でもだと?」
『そう。何でもだよ? 金銀財宝でも、死者蘇生でも、愛でも』
「ケッ。そんなもんにはバリ興味ねえ」
バングレイは吐き捨てた。ウィザードに向けられていた興味は、すでにモノクマに向けられていた。
彼はモノクマの頭を右手で掴み上げた。
『うわ! うわ! こら! 放せ!』
「何でも叶えてくれんのか?」
バタバタと暴れるモノクマに、バングレイはぐっと顔を近づけた。
「何でもか? この星にとっては致命的なことでもか?」
『うん! あ、そっか。君宇宙人だもんね』
モノクマは頭からつまみあげられているというのに、落ち着いたように動きを止めた。モノクマはそのまま、目だけを動かして博物館の上空を見上げる。
ウィザードはそれにつられて、博物館の上空を見上げる。
「……あれは……何だ?」
上空で滞空している、青い機械。博物館の建物と同等の大きさを誇るそれに、ウィザードは絶句した。
「あれって……宇宙船なのか?」
「ああ? バリその通りだ。オレの宇宙船だ」
バングレイはそう言って、もう一度モノクマに詰め寄る。
「例えば、だ。この星をオレのものにするとか、そういうレベルでもいいのか?」
『ああ、別にいいよ。それが君の願い?』
「いんや。例えば、だ。わざわざこの星に来たのには理由があってだな。まあいい。願いか」
バングレイは再びモノクマに顔を寄せた。
「いいぜ。参加してやる。折角の狩りだ。のんびり、色々狩らせてもらおうか」
『うぷぷ。それじゃあ、いざ。マスター認定☆』
モノクマがバングレイの腕を指さした。
『はーい! 初回ログイン限定プレゼント!』
「うおっ! なんだこれ!」
バングレイは、驚いてモノクマを取り落とした。彼はそのまま、自らの右手の甲に刻まれた紋章を凝視している。
モノクマは見事に着地し、バングレイへ言った。
『それは令呪! この聖杯戦争への参加証みたいなものかな』
「令呪だあ?」
『そう! うぷぷ。それを使えば、今後召喚される君の使い魔、サーヴァントへ強制的に命令を行うことができるよ!』
「使い魔だと?」
『うぷぷ。君はそれで、サーヴァントを召喚することができるんだよ。聖杯戦争で勝ち残って願いを叶えるとき、サーヴァントがいないとアウトだから気を付けてね』
「ハッ」
「お前……」
ウィザード
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