暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第67話:始まりの騒動
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りながら、ノイズに対し魔法の矢で攻撃する。必殺級の威力は無いが、それでも雑魚ノイズを一撃で仕留める位どうという事は無い。

 しかしそれでもノイズの数の多さは厄介だった。彼がどれだけ撃ち落とそうと、数で勝るノイズはその隙を突いてくる。頭上や真下、背後と言うどうしても死角になってしまう場所からフライトノイズが群がるように彼に襲い掛かった。

 当然、それを黙って見ているクリスではない。

「させるか! オラオラオラァッ!」

 ボウガン型のアームドギアが上空、特に透にばかり気を取られているノイズを集中して撃ち抜いていく。そのクリスの死角からは、別のフライトノイズが襲い掛かろうとする。透の飛翔能力と速度、そしてクリスの射撃能力を以てしても、尚どうしても隙間は生まれてしまうのだ。
 だがクリスは背後を取られる心配はしていない。何故ならこの場にはもう1人、頼りになる仲間が居るからだ。

 クリスの死角から迫っていたフライトノイズを、響が殴り蹴り飛ばす。透が上空で多くのノイズの注意を引き、隙が出来たノイズをクリスが撃ち抜き、そしてその2人の警戒を突破したノイズを響が余すことなく仕留める。この3ヶ月で共に訓練した3人は、互いの死角をカバーし合って見事な連携を見せていた。

 が、それでもまだまだノイズの数は多い。クリスが一気に勝負を掛けようと放った広域殲滅技の『GIGA ZEPPELIN』でも、全てを殲滅する事は叶わなかった。


 その上――――――

「あいつが取り巻きを率いてやがるのかッ!」

 爆煙を切り裂き飛行する巨大なノイズ。そいつはクリスの弾幕を切り抜け、迎撃に向かった透と対峙する。

 サイズ差があまりにもあり過ぎる相手だが、透は恐れずカリヴァイオリンを取り出しすれ違い様に攻撃を仕掛ける。まるで中世の馬上戦の様に互いに何度も相手と交錯しながら戦う透とノイズ。サイズ差を逆に生かしてノイズの攻撃を巧みに回避する透だったが、ノイズ側にも透の攻撃はあまり有効打となっていない。表面を幾ら削っても効果が薄いのだ。

 ならばと、クリスがスカート部のミサイルポットを展開しつつ透に声を掛けた。

「離れろ透! うおぉぉぉぉぉぉッ!!」
[MEGA DETH PARTY]

 小型ミサイルの弾幕が大型飛行ノイズを追尾する。しかしそいつは急旋回を繰り返す事で相殺し、振り払ってしまった。

「だったらぁぁぁぁぁぁッ!!」
[BILLION MAIDEN]

 ミサイルでは追いつけない。そう考えたクリスは今度はアームドギアをガトリング砲へと変形させ一斉装者する。飛翔体を迎撃するならやはりミサイルよりもガトリングだ。

 しかしノイズはこれすらも避けた。それだけでなく、頭部周囲の鳥の嘴の様な突起を展開し鏃の様
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