暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
奪い合う者たち
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
 両手から発射された、黒い光線。いよいよ野太い光は、そのままバングレイへ命中、爆発を巻き起こした。

「ぐあああああ!」

 響き渡るバングレイの悲鳴。

 そして、持ち主のいなくなったベルセルクの剣が、真っ逆さまに地面に落ちていった。

「! もらった……!」
「ぐ、バリしまった……させるか!」

 ベルセルクの剣を取ろうとする、キャスターとバングレイ。
 そして、その間に割って入る黄色い影がいた。



「話してくれるまで、渡さない!」



 立花響。
 それも、黄色をベースにした、黒いシンフォギア(イグナイトモジュール)を纏っており、急速に両者を突き抜けていった。

「うおおおおおおおお!」

 そして、ベルセルクの剣を捕まえたのは、響の黒いガングニールだった。

「!」
「バリ!?」

 驚くキャスターとバングレイ。
 そして、響が着地したのと同時に、その異変は起こった。

「う……ぐ……あああああああああああああ!」

 ベルセルクの剣を捕まえた右手を抑えながら、悲鳴を上げる響。
 すると、ベルセルクの剣より黄色のエネルギーが球状に放出された。
 それは、キャスターとバングレイを再び上空へ吹き飛ばし、やがて縦に収束していく。そして、まるで蛇のように鞭打ちながら、徐々に響の体内へ吸収されていく。

「う……が……」

 膝を折る響。そのまま、シンフォギアの変身も解除され、生身となった響は、焼け焦げた右手の平を凝視していた。

「何? ……これ……?」

 その言葉を最後に、響は地面に倒れた。

「響ちゃん!」

 駆け寄ったハルトは、一部始終に絶句していた。

「ベルセルクの剣が……響ちゃんに……吸収された……?」

 ハルトも、響も。そして手ごろな建物に着地したバングレイも、上空から見下ろすキャスターにも、状況が理解出来ないでいた。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ