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Fate/WizarDragonknight
奪い合う者たち
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くで奪ってんだ。コイツも例外じゃねえ」

 バングレイはパイプの首に手を突っ込み、そこからベルセルクの剣を引っ張り出した。それをウィザードに見せつける。

「オレの狩りの邪魔をすんじゃねえ」
「だったらそっちも、俺の休日の邪魔をしないでよ。せっかく面白い展示会だったんだからさ」
「……バリムカついたぜ。テメエも狩る!」
「っ!」

 そのまま攻めてくるバングレイの鎌と、ウィザーソードガンが閃く。

「重い……」

 この怪物の力が、手を伝ってくる。一撃一撃が重く、鍔迫り合いには勝てない。さらに、荒々しい体術も交わってくると、オールラウンダーの火のウィザードではとても対抗できそうになかった。

「だったら……!」

 ウィザードはバングレイから離れ、左手の指輪を取り換える。
 万能型のルビーから、パワー型のトパーズへ。

「こいつだ!」
『ランド プリーズ』

 ウィザードが左手で足元を指すと、そこに黄色の魔法陣が出現。ゆっくりとウィザードの体を書き換えるように上昇していく。

『ドッドッ ド ド ド ドンッドンッ、ドッドッドン』

 魔法陣が通過を終えたころには、、ウィザードはその姿を赤から黄色に変化し終えていた。

「ああ? 姿が変わったくらいで!」
「どうかな?」

 再び、剣と鎌が打ち合う。
 力はほぼ互角。そこで、ウィザードが突きでバングレイを押し飛ばせたのは、幸いだったのだろう。

「やるじゃねえか……」

 バングレイは驚いたように言った。

「まだまだ行くよ」

 ウィザードはそのまま、ソードガンを駆使してバングレイへ攻め立てる。
 火のウィザードよりもスピードは劣るものの、力に秀でた土のウィザードは、やがてバングレイを防戦一方に追い詰めていった。
 やがて、左手の義手となっている鎌を弾き、四回、バングレイの体を引き裂いた。

「ぐあっ!」

 さらに蹴り飛ばし、バングレイは地面を転がった。

「はは……がハハハハハ!」

 痛みを受けたはずなのに、笑い声を上げるバングレイ。彼はそのまま、改めて立ち上がった。

「なかなかやるじゃねえか。気に入った。少し本気で狩ることにするぜ」
「まだやる気なのか?」

 全く戦意が失われないバングレイに、ハルトは戦慄が走った。それどころか喜んでいるバングレイの言動が、まったく理解できないでいた。
 その時。



「ディバインバスター」



 突如天より告げられた声に、大きく飛び退いた。
 バングレイも同じく、上空からの脅威に警戒を示した。

「誰だ!?」

 バングレイとともに、ウィザードも空を見上げる。
 誰もが避難し、警察のアラームが聞こえてくる青空。青と白のキ
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