ベルセルクの剣
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トは手馴れた手つきで、腰のホルスターに手を伸ばす。嵌められていた指輪を右手中指に装着、腰のベルトバックルに当てた。
『ディフェンド プリーズ』
すると、指輪が発光。ハルトを守るように、赤い円形が発生した。それは斬撃からハルトを守るようにそびえ、バングレイと名乗った怪物の攻撃を防御する。
「……ああ?」
バングレイは、じっとハルトを見つめている。やがて、ハルトに鎌の先を向けた。
「バリ面白れぇじゃん。他にはどんな能力を持ってやがるんだ?」
「っ!」
バングレイはそのまま、今度は直接ハルトへ襲い掛かる。
「一体何なんだ!?」
『Balwisyall Nescell gungnir tron』
直接のバングレイの次の攻撃と同時に、歌が響く。
黄色の歌声は物理攻撃という蹴りとなり、バングレイの腕を食い止めた。
「もうやめて!」
立花響。ただの食いしん坊少女は表の姿。
だがその実は、シンフォギアと呼ばれる武装で人々のために戦う奏者でもある。
そして今は、聖杯戦争により、ランサーというクラスで召喚されたサーヴァントだ。
響はそのままバングレイを蹴り飛ばした。
「落ち着いて、話し合おうよ! 私たちの言葉が分かるんだったら、戦わないで済む方法もあるはずだよ!」
長いマフラーを首に纏い、黄色と白のツートンカラーの装甲に身を包んだ彼女は、バングレイに必死に訴える。
だが、バングレイは冷めたような眼差しで響を見下す。
「……ハッ! 興が冷めた。コイツは頂いていくぜ」
「ま、待って!」
バングレイはベルセルクの剣を掴み、ジャンプ。そのまま風穴を突き抜け、博物館から出ていってしまった。
「待って!」
響もそのあとを追う。
すっかり出遅れたハルトは、別の指輪を使う。
『ドライバーオン プリーズ』
腰に出現した銀のベルト。
腰のホルスターに付いているエメラルドの指輪に触れながらそれを操作しようとするが、その前に天井の崩落が発生する。
しかも、その先には、逃げ遅れた子供までいた。
「ああ、もう!」
ハルトは躊躇なく子供に駆け寄る。崩落の瓦礫から、その子の盾になるように身を出し、銀のベルトの端にあるつまみを操作する。
『シャバドゥビダッチヘンシーン シャバドゥビダッチヘンシーン』
奇抜な音声を無視し、エメラルドから変更、左手にルビーの指輪をはめる。
「変身!」
『フレイム プリーズ』
発生した赤い魔法陣を突き抜け、魔法使い、ウィザードとなり、瓦礫を蹴って粉砕した。
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