ベルセルクの剣
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とは入れ替わりに乱入してきた警備員たちが怒鳴る。
「________」
今のは、警備員たちに対していった言葉だろうか。
青い怪物は、自らの口元に何度も手を当てている。音声のパターンが何度も変化し、やがて。
「______あ、あー。これで聞こえるか?」
「しゃ、しゃべった……」
響も呟いていた。
青い怪物は、その右手を口元まで掲げる。吟味するように警備員たちを眺める。やがて、「ハッ」と鼻で笑い、
「この星の言語は、バリ下品だな。ま、どうでもいいか!」
青い怪物は、そのまま碇を縦に振る。すると、発生した青い衝撃波が、警備員たちを吹き飛ばした。
「っ!」
誰も、悲鳴さえ上げる暇もない。
気絶して転がった警備員たちを乗り越え、青い怪物はベルセルクの剣のショーケースを突き破り、目当ての物を掴む。
「バリバリ。……間違いねえ。本物のオーパーツだ」
「待て!」
青い怪物の背後に、ハルトが声をかける。
次は、響もついてきた。
「お前、何者だ!?」
「こんな乱暴しないでよ! 話し合う言葉があるんだから、私たち協力だってできるよ?」
「ああ?」
怪物は、その八つの目でギロリとハルトと響を睨んだ。
「ハッ。オレに協力してくれるってか?」
「そうだよ。だから、もう乱暴はやめて! 目的があるなら、手伝うから!」
「……」
怪物は左手を数回鎌で叩く。そして。
「バリかゆ」
「っ! 危ない!」
ハルトは、響を突き飛ばす。すると、接近してきた怪物が、響のいた個所……しかも、それは首元……を斬り裂いた。
「お前、こっちの言葉通じているんだろ! なんで!」
「おいおい、止めろよそういうの。こっちはてめえらなんざ、どうでもいいし、こっちの目的もオレ一人のもんだ。つうわけで、オレはコイツを頂いていく」
青い怪物は、ベルセルクの剣を見せつけるように揺らす。そのまま、入ってきた天井の穴からジャンプして逃げようとするが、ハルトが呼び止める。
「! 待て!」
「……バリうるせえ」
青い怪物は、ハルトをじっと睨む。その八つの目は、まったく感情が読めないものの、どこか苛立ちがあるのは間違いないように思えた。
「うるせえ奴は、仕留めるに限るな。ああ、そうだな。この星の奴らも、何人か狩ってもいいだろ? なあ!?」
彼はそう言って、青い斬撃を放つ。
それは、ハルトの足元に着弾。爆発を引き起こした。
「っ!」
「おらおら! 逃げろ逃げろ! この巨獣ハンター、バングレイ様のハンティングに付き合ってくれるんだ、少しは楽しませてくれや!」
「バングレイ? うっ!」
足元に気絶した警備員がいる。避けられない。
ハル
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