第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(3)
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から流れ出たのと同時に、風に巻かれて吹き飛ばされてしまう。
「カーカカカ! こんな竜巻はまだまだ序の口、子供だましよ! 本当の地獄はこれからじゃい!」
アシュラマン・ザ・屍豪鬼は竜巻の回転に合わせ、6本の腕を振りぬく。すると竜巻は回転を増して、渦が大きくなっていく。
「そおーれ、それそれい! 死ぬほど、そおれい!」
アシュラマン・ザ・屍豪鬼は容赦なく腕を振りぬき続け、竜巻を巨大化させていく。
「きゃああぅあああぁぁぁううあああッ」
巨大竜巻の中で、キン肉マンルージュは縦横無尽に吹き飛ばされている。
「カーカカカ! まだ叫ぶ余裕が残っておるのか。それでは本当の地獄というやつを、存分に味あわせてやるわい!」
アシュラマン・ザ・屍豪鬼は巨大竜巻に抱きつくかのように、6本の腕で竜巻を掴む。そして、ぎゅうぎゅうと竜巻に力を加え、竜巻を小さくしていく。
解説席にいるアナウンサーは、その様子を不思議そうに見つめていた。
「あああっと、これはどうしたことか? まるで台風を思わせるほどの凶悪な竜巻が、どんどんと小さくなっていく! 大きくしたかと思えば、今度は竜巻を小さくするアシュラマン・ザ・屍豪鬼選手! いったいこれは、どういうことなのか?!」
アナウンサーの疑問を聞いて、マリは静かに言った。
「確かに大きさは小さくなっていくけれど、竜巻の威力は大きくなっていく……その証拠に、竜巻の中にいるキン肉マンルージュが、前にも増して激しく飛ばされているわ」
最初に発生させた竜巻と同じくらいの大きさまで、アシュラマン・ザ・屍豪鬼は竜巻を小さく縮めた。しかし大きさに反比例して、竜巻の威力は何十倍にも増している。
「カーカカカ! どうじゃい、もう声も出せんじゃろう。それどころか、息は全くできん、身体は激しく捻じ曲がる、風圧で肌は切り刻まれる。これぞ真の竜巻地獄じゃい!」
濃縮竜巻の中で、ずたずたにされていくキン肉マンルージュ。そんなキン肉マンルージュの姿を見て、ミーノは思わず叫んだ。
「キン肉マンルージュ様! 竜巻の中心に移動してくださいですぅ! そして渦の流れに逆らわず、竜巻と同じ方向に回転するのですぅ!」
ミーノのアドバイスを聞いたアナウンサーは、首を傾げながら疑問を声にする。
「あああっと! これはミーノちゃん、どうしたことでしょう? 竜巻の中心は一番威力がある危険な位置! 竜巻と同じ方向に回ったら、身体への負担が倍増必至! どう考えてもミスアドバイスだあ!」
アナウンサーの疑問に、観客達が同調する。
“ミーノちゃん、どうした? あせりすぎ? 気が動転中? やばい方向まっしぐら?”
“それじゃあ、逝きそうなルージュちゃんが、本当に逝っちゃうよう
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