暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第279話「死闘、勝利の可能性」
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経験を引き継いだ事でなのはが単騎で渡り合う。
 小太刀二刀で攻撃を逸らし、相打ち覚悟でカウンターを放った。

「っつ……!」

 障壁でダメージがほとんど殺されたが、確かに命中した。
 しかし、なのははそれ以上にダメージを受け、吹き飛ばされていた。

「“デアボリック・エミッション”!!」

 目を離した隙を生かし、はやてが魔法を放つ。
 さらに、アリサ、すずか、アリシアが霊術で包囲する。

「っ、あ……!?」

「しまっ……!?」

 だが、転移を封じていないがために、四人とも次々と理力の奔流に吹き飛ばされた。

「僅かな“可能性”に賭けて食らいつく。良い心がけね。でも、その“可能性”は悉く潰させてもらうわ」

 レイアーも、最初の油断はしなくなっていた。
 僅かな隙を突いてくるのならば、“可能性の性質”の神として、僅かな“可能性”をも潰すつもりで攻撃するようになっていた。

「結局、人間は人間なのよ。人の身のままで、そう簡単に神に勝てると思わない事ね」

 レイアーの発言に、誰も言い返さない。
 代わりに、立ち上がって構え直す事で返答とする。

「それでも……私達は、負けない!!」

 ここが正念場。そう思ってなのはは叫ぶ。
 同時に、他の皆も立ち上がり、再びレイアーに挑みかかった。




















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