暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第279話「死闘、勝利の可能性」
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「くっ……!」

「きゃぁあっ!?」

 そして、“確実に命中する”という“可能性”が手繰り寄せられた。
 障壁を張っても防ぎきれずに、全員が被弾する。

「っ……!?」

「一つ一つ、“可能性”を潰してあげるわ」

「はやて!」

 まずは指揮を執るはやてが狙われる。
 被弾した直後で体勢を立て直せていないため、誰もが庇いに行けない。

「ッ、負けへん!!」

 理力を叩き込み、はやての“領域”を削ろうとする。
 それに対し、はやては“意志”で受け止める。
 理力の刃に、閃光に身を傷つけられようと、決して倒れないように踏ん張る。

「こ、のっ!!」

 近くにいたすずかがそこへ割り込む。
 しかし、繰り出した槍の一撃は躱され、反撃として繰り出された理力の奔流によって、咄嗟に張った障壁の上から吹き飛ばされた。

「ッッ!!」

 間髪入れずに、アリサが仕掛ける。
 さらに後方からアリシアが弓矢で狙う。
 だが、アリシアの矢は当たらず、放った五本ともレイアーの周りに刺さるに終わる。

「くっ!」

 アリサの攻撃も躱されるが、何とか反撃を逸らす。
 しかし追撃は躱し切れずに命中するが……

「うちのバックアップを嘗めないでよね……!」

 吹き飛んだすずかが霊術を飛ばし、アリサを守る事で防いでいた。
 さらに刺さった五本の矢が五芒星を描く。

「範囲攻撃なら、命中するでしょ?」

 元々、このつもりだったのだ。
 矢を用いて五芒星を描き、そこから霊術を発動させる。
 点や線の攻撃が外れるのなら、面による攻撃をする。
 それによって、“外れる可能性”を根本から排除した。

「逃がさない……!」

「ギリ、間に合ったなぁ」

 さらに、なのはとフェイトでバインドを繰り出し、拘束する。
 ダメ押しにはやてが結界と“意志”で転移を封じた。
 これで、全ての回避は出来ないようにした。

「無駄よ!」

「ッ、ぁ……!?」

 ……だが、レイアーはその上を行った。
 攻撃回避の“可能性”はまだ残っていたのだ。
 術者を攻撃する事による、攻撃そのものの阻止という形で。
 “性質”によってそれを手繰り寄せたレイアーは、閃光でアリシアを撃ち抜いた。
 さらに、矢も焼き尽くされ、五芒星が消える。

「ッ……!」

 即座になのはとフェイトが仕掛け、フォローに入る。
 最高速度を超えて斬りかかり、展開しておいた魔力弾を繰り出す。

「ぅ、あっ!?」

 だが、攻撃は障壁で防がれ、直後にフェイトが吹き飛ばされた。
 “性質”を使ってフェイトの軌道を予測して攻撃を当てたのだ。

「っ、“明けの明星”!!」

 唯一、ルフィナの
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