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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
淫虐王S=レン/そして最終章へ…
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。少なくとも探偵さんの考えていることじゃない。」
「あ、子安さんも。」

タクシーの反対側のドアが開かれ、中から子安さんが降りてきた。

「先日連絡を貰ったのさ。私なら分かるかもしれませんってな。なんなら最初からアンタに尋ねりゃ良かったよ。」
「アンタらって…。」

振り向けば、後ろには紫式部と葵。

「だろ?紫式部。」
「はい。私なら…彼らの居場所を突き止められるかもしれません。」


?

「いちいちこっちに来てもらうのは面倒だからな。折角だし私達から来たってわけだ。」

シルク・ドゥ・ルカンの一室を借り、子安さんはノートパソコンを紫式部に見せる。

しかし紫式部は平安時代のサーヴァント。
パソコンという現代の文明利器からは程遠い存在だとも思うが…。

「で、どうするんだ?」
「はい。"メール"というものを使い、彼らの居場所を暴きます。」
「メールだと…?」

ノートパソコンの中には送られるべきだったであろう大量の未送信メールが残されていた。
紫式部はこれを使い、場所を割り出すというのだが

「ここにある"アドレス"なるものは財団本部のパソコンのものではないでしょうか?」
「多分…そうだろうな。だがメールアドレスを知ったとて場所は割り出せんだろ。」

確かにそうだ。
メールアドレスは住所じゃない。
それに気分次第で変えられるもの。
アドレスから住所を割り出すなんて聞いたことがない。
だが紫式部は子安さんの意見に対して、

「いえ、出来ます。」

首を横に振った。

「どうするんだ?」
「簡単なことです。メールという電子に私の魔力を添付、それをそのまま送信します。」
「はは、そうか…単純だな。」

紫式部の言ったことに子安さんは乾いた笑いを返し、目元をでで覆う。

「なーんでそんな簡単なことを思いつかなかったんだろうなぁ。こいつは一本取られたよ。」
「式部パイセン、それってどういうこと?」

話が追いつかず理解できないおっきーが説明を求めると、紫式部はパソコンを指でなぞり、何か陰陽術的なまじないをかけながら解説し始めた。

「言わばパソコンにまじないをかけます。私の魔力はそう、いってしまえば発信機…GPSの役割を果たすのです。」
「!!」

やっとわかりましたという顔のおっきー。
そうだ。
紫式部の魔力をメールに載せ、そのまま送信。
GPSとなった彼女の魔力を探知機で辿れば、そのメールが届いた場所が財団の本部がある場所になる。

とってもシンプルかつ、魔力の扱いに長けたキャスタークラスならではのやり方だった。

「それでは刑部姫様、メールの送信をして頂けないでしょうか?」
「え?姫?」
「すみません。どうにもそういったものは不
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