暁 〜小説投稿サイト〜
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
淫虐王S=レン/そして最終章へ…
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目をガン開きにし、夢中で読んでいるが一体何が描いてあるのやら…。

「弟くんの…あんなとこやこんなとこ…そ、そんなとこまで…!?」
「何!?何描いてあるの!?」
「弟くん…妹くんになりませんか?」
「!?」

あ、やべーわ。

「大丈夫。怖くないよ。」
「ひっ…!?」
「最初は恥ずかしいけど、段々クセになってくるから。」

そういって怯える弟くんの肩を優しく握ったのは北斎のマスター、舞。

ちなみにだが水着に変えられた北斎は舞に対して怒り狂うかと思えばそうでもなかった。
セイバーとフォーリナーの北斎は別人格。だが記憶は共有されるらしく楽しかったとのこと。
だがその分恥ずかしくもあったという。

「お前さんも家に帰ったらたぁっぷりいじめてやるからナ、マゾ犬?」
「え、あ…うん。」

ということで家に帰ればお仕置きが待っているのだった。

「そういえば…。」

皆それぞれがこの時間を楽しんでいるが、ある人物がいないことに気付く。

「大和。」
「どうした誠。うどんのおかわりはまだ間に合ってるぞ。」
「あいつらは?クソレズコンビ。」
「…言われてみれば…いないな。」

葵と紫式部の2人がいない。
ちなみに武蔵はなんか子ギルとお話してる。
お前ショタなら誰でもいいのか…なんて思ったが、相手が子ギルならなんの心配もないだろう。



?


シルク・ドゥ・ルカン、会場内。
既に時刻は夜であり、閉館したそこには客は1人もおらず、昼とはまた違った一面を見せていた。
静かな空間に二つの人影、プールに映る月を何も言うことなく眺める二人がいた。

「これからお楽しみってとこか?だとしたら悪いな。」
「あ、ああ、探偵さんか。」

二人とは打ち上げにいなかった葵と紫式部だった。

「どうしたんだよ。」
「いや、ただ夜風に当たりたかっただけ。」
「私も、その付き添いです。」

隣で寄り添い、何も言うことなく眺めていた二人、
あーやべ、なんか水さしたみたいじゃん。

「こうして眺めてるとさ、昔を思い出すって言うか…色々考えちゃうんだよね。」
「例えば?」
「うーん、そうだなぁ…。」

指折り数え、葵があっと声を上げる。

「ここで話しとくよ探偵さん。」
「?」
「あたしの両親がさ、人間同盟の支部長やってたってこと。」
「え」

表情はそのままに、葵はとんでもないことを話し始めた。
人間同盟。今現在僅かな支部が存在するのみだが…こいつは元々そこに…?

「お前まさか…」
「あたしは教徒じゃないよ。世界崩壊以降、偶然両親と会ってさ。そしたら支部長任されるくらいの偉い人になってた。」
「とすると、紫式部は…」

世界が崩壊し、葵はモンスターに
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