最終章:無限の可能性
第278話「積み重ねた想い、信念」
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
「くっ……!!」
ミエラとルフィナを追撃しようとした“天使”の内、片方が迎撃に動く。
サーラの狙いはカウンターで吹き飛んだ方の“天使”だ。
つまり、このまま行けば、迎撃に動いた“天使”を合わせて三人の“天使”を一か所に集める事に繋がる。
「(―――かかりましたね)」
……それこそ、サーラの狙いだった。
「(私がこちらに来た事で孤立し、“人形”のみでユーリを抑えられると思ったのでしょう。……ですが、そんなはずないでしょう?)」
サーラの後方には、“人形”による理力の攻撃に晒されるユーリがいた。
だが、魄翼と障壁を多重に展開している事で防いでいる。
何よりも、その防御は並行して別の行動が出来るように、“新たに展開する”と言う事をしていなかった。
「ルフィナ!」
「わかっていますよ!」
自分達を追撃する“天使”の攻撃を無視し、二人が理力で結界を繰り出す。
その結界は、サーラと共に三人の“天使”を囲う。
……そう、逃げられないようにするために。
「ッ、まさか……!?」
ミエラとルフィナを追撃していた“天使”が気づく。
だが、もう遅い。
「これが、私の、私達の積み重ねてきた想い……!」
防御の追加展開を止める。
それが意味する事は即ち、“次の攻撃への備え”だ。
ユーリの両手の間には、魔力が集束していた。
砲台を意味するその構えには、魄翼の腕も添えられていた。
それだけ、高威力なのが見て取れる。
「“決して砕かれぬ心”ッッ!!」
そして、極光が放たれた。
紺色を纏った赤黒い極光、サーラとユーリの魔力光が混じった一撃が突き進む。
「ッ……!」
サーラごと呑み込まんとする極光を見て、“天使”達は転移で逃げようとする。
だが、サーラの“意志”とミエラ達の結界がそれを許さなかった。
「回避の“可能性”を潰しておきました」
「人間を嘗めた結果ですよ」
加え、ミエラとルフィナで“可能性の性質”を使っていた。
回避するという“可能性”そのものを潰し、確実に命中するように誘導したのだ。
「ッ――――!!?」
せめてもの防御を“天使”達は行うが、最早無意味だ。
ユーリの一撃はその障壁を突き破り、“領域”を削る。
「終わりです」
―――“Wille Aufblitzen”
そして、ダメ押しとばかりにサーラが“意志”を込めた一閃を叩き込んだ。
それも、ユーリの極光を吸収し、纏わせた剣で。
「っ………!」
残るは“天使
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ