外典 【H×H編】
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っていた。
眼を開き進行ルートの撒菱の隙間を確認するとその隙間を正確に踏みさらに加速。
男は既に城門を一飛びで飛び越えて死角へ入っている。
円。
一瞬、テトラのオーラが薄く伸びると城門を超えて気配を探った。
居た、城門の影。
しかし敵もさるもの。テトラのオーラに包まれたと理解した瞬間地面を蹴っていた。
テトラが警戒したのは自分も城門を飛び越えてからの後ろからの攻撃だ。逃げる分には不意打ちを貰う確率は減るので状況は元に戻ったが悪くはない。
暗闇から風を切る音が聞こえて来る。
クルクルと風を切り飛来する三つの黒い何かは放物線を描きテトラを襲う。
クンッ
テトラは持っていた唯一の武器であるヘアピンを投げると正確にぶつけられ軌道を変えられたその何かは1、2、3と飛来した物上空に弾き飛ばすとジャンプ。
行き掛けの駄賃にとその何かをヘアピンと交換する形で入手。
手裏剣だ。
テトラの手に収まった三つの手裏剣。
追いつき始めた敵は前傾姿勢で両手をだらりと後ろに流した所謂忍者走り。
武器を入手したテトラも腕を自由にすべく忍者走りで敵を追う。
再び手裏剣が投擲された。
増えてる…4…いや6。
死角に隠す様に二つ投げられているそれを見切ったテトラは手持ちの三つの手裏剣を投げてぶつけ威力を殺し跳ね上げると自身の移動速度に合わせたかのように落下してくる手裏剣を回収。
9枚。
増えた手裏剣を左右に掴む。
さて、いつまでも追いかけっこはしてられない。
周りは市街地を抜け森林公園の入り口へと差し掛かっていた。
「ふっ」
今度はこちらからと手裏剣を投げる。
一枚と見せかけて死角に二枚目の手裏剣を投げる影手裏剣の術だ。
「ちぃっ!こんな国で同輩かっ!?」
悪態を吐いた男は囮の一枚目と本命の二枚目のその両方をいつの間にか手に持っていた短刀で弾いていた。
が、そこにさらに投げ込まれる三枚目。さらに…
投げたはずの腕を引き戻しテトラは素早く印を組み上げていた。
「手裏剣影分身の術」
「なんてインチキっ!?」
途端十重二十重に数を増やす手裏剣に男は堪らず声を漏らした。
だが敵もさるもの。最小限のものだけ弾き返すと軽い身のこなし手地面を踏み抜き手裏剣の強襲を潜り抜けて走る。
畜生、今日は厄日だぜ。
ハンゾーと仲間からは呼ばれる年若い青年は一人ごちる。
ようやく隠者の書を手に入れて里に戻ったは良いが、このオレに暗殺の依頼が回されて来るとはな。
だがまぁ、仕事は仕事だ。どこかのマフィアの令嬢の暗殺らしいが暗殺依頼が出るなど運が悪かったと諦めてくれ。
マフィアの幹部や護衛
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