外典 【H×H編】
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と言う事にハンゾーは実力の差を思い知らされていた。
視線が交差し、テトラが口を開いた。
「幾つか聞きたい事があるんだけど。あなた、その…雲隠れ?では何番目に強いの?」
「ちっ誰が喋るかよ。オレは死んでも話さねーぞっ」
ダンッ
テトラが手に持っていた忍者刀手がハンゾーの後ろにある気に刺さって止まる。その刀身はハンゾーの左の首筋に触れており咄嗟にハンゾーが首を右に傾げなければ頸動脈を切っていた事だろう。
「もう一度聞くよ。あなた、何番目?」
次はその手に持ったクナイを投げる気なのだろう。
そんな物、念でガードすれば無傷。…いや、本当にそうか?相手も念を使えるのだぞ。
ジロリとかわしたために木に刺さっている忍者刀を見ると強烈なオーラが未だにその刀身に留まっていた。
ヤベー…多分あの手裏剣を俺の右側に投げてくるつもりだろ、あんな量のオーラを込められた手裏剣…避けなきゃ死ぬ、避けても死ぬ。
避けた結果刺さっている刀身で首を斬られる。逃げ道は無かった。
チクショウ、これでオレは抜け忍かよ。
拷問に対する訓練など受けたはずだ。里を危険にさらすくらいなら自死を選べと教えられていたはずだ。
だがそんなもの結局目の前に迫る死には何の意味も持たなかった。
この別嬪さんは答えなければ諦めてオレを殺す。しかしゲロっちまえば多分殺さない。
それは認めたくねーが、オレが圧倒的に格下だと言う証拠だ。
「十指に入ると自負している」
「そう…後10人かぁ」
面倒そうにつぶやくテトラ。
「あ、今一人倒したから9人?」
「いや、その必要は無い。オレは里を抜ける。雲隠れの上忍としての任務を全うできなかったんだからそれはしかたない。だが生きて里を抜けたと知れば雲隠れはオレを始末するまではターゲットには手を出さない」
よく分からないけれどそう言うルールーなのだろうとテトラは理解する事にした。
なるほど、ここでこの男を殺すよりこの男が刺客を始末してもらった方が楽…かも…ん?
「でも、それってあなた以上の使い手が来たら意味がない」
十指に入ると言ったが最強とは言っていない。つまり彼より強い刺客は何人も居る。
「そうだな…だがオレが見たと所、棟梁は別としても他の上忍があんたに敵うとは思えない。そこで、だ」
ハンゾーは言葉をいったん切ると言葉を続ける。
「オレをお前の弟子にしてくれ」
「はい?」
「オレを鍛えてくれればオレがうちの里の刺客は何とかする」
ハンゾーが討たれない限り雲隠れはネオンを襲わない。これは彼の里の厳粛なルールなのだと言う。
そのハンゾーが強くなって刺客に倒されなくなれば実質この問題は解決するのだ。
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