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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
水・着・勢・揃(後)
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込む。
だが、悪役というのは常に諦めが悪い。

「おぉ…!ジャンヌ!!ジャンヌぅう!!!」

再び伸びる触手。
リースXPにいくつか噛みちぎられたとはいえ、それらはまだまだ健在だ。
しかし

「大人しく…おねんねしてな!!」

この俺、仮面探偵ジョーカーが腰のホルスターから素早く銃を抜き、おっきーに迫る触手達をほぼ同時に撃ち抜いていく。

「まーちゃ…仮面探偵ジョーカー!」
「礼はいらねーよ。さぁ、くらわせてやれ!!」

みんなの力が込められたバレーボール。
それを二人同時に残りの力を叩き込み、


「「ダブルアーチャースパイク!!」」

渾身のスパイクをおみまいしてやった。

「ありえない!!…こんな事が…!!おのれ…おのれぇぇぇぇえーッ!!!!!!」

断末魔の叫びとともにプレラー・Tは大爆発。
今までで1番ド派手な爆発だけど多分死んでないでしょ。

「勝ったな…。」
「ああ。」

さて、ヒーロー二人はここで退場。
あくまで今回の主役はヒロイン達。
俺達はあくまで彼女らを助けるだけ。所謂タキシード仮面的なポジションだ。

なに、またヒーローは現れるさ。
このイルカショーで、観客を泣かせるような人がいればな。

『勝った!!だがしかし悪は完全に途絶えてはいない!明日も!そして明後日も奴らは懲りずに来るだろう!負けるなキュア☆ドルフィン!頑張れキュア☆ドルフィン!このシルク・ドゥ・ルカンの平和を守るために!!』

ジャガーマンさんのナレーションと共に、ショーは幕を閉じる。

「皆さん!今日は集まっていただき本当にありがとうございます!!!」

最後にジャンヌが観客席に向け手を振るファンサービス。
会場は拍手に包まれ、出演した他のヒロイン達も手を振り始めた。

「最初はどうなるかと思いましたが…やってみると案外楽しいものですね。」
「ええ、大和くんに勧められて出た甲斐があったわね。」

満足気の紫式部と武蔵。

「お栄ちゃぁぁぁぁん!かっこよかったよぉぉ!!!!!」
「マリィィィィィー!!!!1番輝いてるぞぉぉぉー!!!!」

「人前であんまり褒めんなっての…このばか。」
「みんなも…そしてあなたもありがとう!大好きよ!ヴィヴ・ラ・フランス!!」

各々が感想を述べる中、

「…ああ、姫、頑張ったんだ…。」
「ええ、出てくれて本当にありがとうございます。お姉ちゃんとしてこれは嬉しいです。」

大勢の観客から拍手を送られる。
ありったけの声援に包まれ、おっきーもまたなんとも言い難い満足感に包まれていた。



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