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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第74話 天国への階段か、地獄への奈落か。目指せ、天空の野菜畑ベジタブルスカイ!
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小猫ちゃんが最初にイッセー先輩と出会ったんだよね?」
「うん。あの時偶然イッセー先輩に出会えたんだ。今思うと本当に運命を感じちゃうよ?」


 小猫ちゃんは顔を赤くしながら嬉しそうに言いました。小猫ちゃんのこういう顔初めて見たかも……


「えっと……もしかして小猫ちゃんってイッセー先輩の事が好きなの?」
「うん。というか付き合ってるし」
「ええっ!?そうなんだ!」


 まさかのカミングアウトに僕は驚いてしまいました。あのおとなしかった小猫ちゃんが彼氏を作っていたとは……


「あとアーシアさんや朱乃先輩、イリナさんもイッセー先輩の恋人だよ。姉さまも先輩に惚れているし近い内に恋人に加わると思う」
「モ、モテモテなんだね、イッセー先輩って……」


 大人の女性と仲のいい祐斗先輩といい、僕の周りでピンク色の空気が漂っている気がしてきました。


(ヴァレリー……)


 僕は故郷に残された大切な幼馴染を思い出した。あの子は今何をしているのかな……


 吸血鬼の里にもう未練はないし戻りたいとも思わない、でも大切な幼馴染があそこにはいる。僕と同じハーフで唯一仲の良かった女の子、それがヴァレリーだ。


 僕は彼女と一緒に逃げたかった、どこか遠い所で二人で幸せに暮らしたいって思っていました。でもそれは叶わなかった。彼女を置いて一人で逃げだして挙句にはヴァンパイアハンターに見つかって殺されてしまいました。


 幸いにも運よくリアス部長を呼び出せたようで僕は転生悪魔として蘇ったけど、結局迷惑しかかけてこなかった。


 そんな自分が嫌で一時は死んでしまいたいとも思ったことがあった。


 でもイッセー先輩と出会い僕は変われるチャンスを得ることが出来た。まずは神器とスタンドを使いこなせるようになる、そしていつかヴァレリーを……


(僕は絶対に強くなる。そしていつか彼女を助けに行くんだ……!)


 僕は星空を見上げながら胸に決意を秘めた。


―――――――――

――――――

―――


「よし、これでいいな」


 翌朝になって再びツルを登り始めたんだけど、途中でイッセー先輩にアーシアさんと一緒におぶられて進むことになりました。


「ここから先はさらに厳しい環境になるはずだ。二人は俺の背中にしっかりと捕まっておいてくれよな」
「はい、お願いしますね。イッセーさん」
「お、お願いします……」


 正直皆だけ自分で上がるのにこんな楽をしてもいいのかなと思いましたが、ここから先は本当に危ないようなので、まだこの世界に慣れていない僕では足手まといにしかなりません。悔しいですがここは先輩の指示に従いましょう。


「イッセー君
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