暁 〜小説投稿サイト〜
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
水・着・勢・揃(前)
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「土蜘蛛さん、こちらへどうぞ。」

ペンのような杖のようなそれをキューティーパープルは地面にトンと突くと、そこからうぞうぞと黒い何かが湧き出てくる。
真っ黒で、八本の足を備えた"何か"
そう、まさに黒後家蜘蛛(ブラック・ウィドウ)のような…

「う、うわぁ!なんだこいつ!?」

蜘蛛のような式神は地面を這い、やがて雑魚敵の足元までやって来るとぞろぞろと足を伝って身体へと登り始めた。

「ぎ、ぎゃああああ!!!!」

蜘蛛に包まれた雑魚敵は塵となって消える…
ように見せかけてるだけで実際はなんともない。
こうするので心の準備は済ませておいてくださいね。と紫式部本人から言われていたが全身を虫が這い回る感触はさすがにトラウマになりそうだったと悪役の人は後にそう語った。

ってかこの攻撃明らかに正義の味方のやり方じゃねーよ。

「お姉ちゃんはイルカさん!そしてあなたは蜘蛛!なるほど!生き物を使役するという点は同じ、つまりはあなたも妹ですね!!」
「…はい?」

とんでもねー極論ぶつけられてキョトンとしてるぞ。

「ともあれ3人揃えば姉妹の知恵!これならあなた方に負けはしませんよ!!」
「へへ…そうだな。確かにこのままじゃ俺様達の分が悪過ぎる。」

出禁の武蔵にキューティーパープルと、強力な(みかた)を得たジャンヌ。
だがブラックバード様、何やらニヤリと不穏な笑みを浮かべているではないか。

「どうやら"奥の手"を使う時が来たようだね。」
「ああそうとも!さぁ来やがれ新米!とっておきの"アレ"でヒロイン達にあんなことこんなことやっておしまい!!」

黒髭が高らかに拳を掲げ、そう叫ぶとハリボテの海賊船が派手に爆散。
そして中から現れたのは

「あれは…!」
「蛸!?」

現れたのは何本もの触手。
裏側にはおびただしい数の吸盤がついた蛸の足だ。
しかし大きさが並ではない。
丸太とそう変わらなそう太さの足。
あれに押し潰されれば一溜りもないだろう。
そして、そのタコ足を召喚した人物とは

「やるじゃねぇか新入り!お客様もビックリだぜ!」
「お褒めいただき恐悦至極。当初はジャンヌと敵対することになると聞き涙を流した日もありましたがいざ悪役となるとこれは中々!楽しいもの!それではジャンヌ。最高にCooooolなショウをお見せいたしましょう!!」
「あ、あなたは一体!?」
「おお、失礼いたしましたジャンヌ…もといキュア☆ドルフィン。私の名前は冒涜的大元帥、プレラー・T。以後お見知り置きを…。」

と、まさかの悪役側も新キャラ登場。

『突如として現れた3人目の刺客!その名もプレラー・T!冒涜的な触手を操り、いかにもいあいあな雰囲気で観客のSAN値がマッハでやばい事になり
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