第二章
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「期待に応えないとね」
「そうね」
「それじゃあね」
「すぐに穴を調べましょう」
「そうしましょう」
スタッフ達も頷いた、そしてだった。
すぐに穴の中を調べた、するとそこに考えた通り子犬達がいた。だが。
どの子も弱っていた、それでクリスティーナ達はあらためて話した。
「すぐに獣医さん達に見せないと駄目ね」
「四匹いるけれどどの子もね」
「そうしないと危ないわ」
「ことは一刻を争うわ」
「そうしましょう」
「そしてこの子も。お母さんみたいだけれど」
クリスティーナは自分達をここまで案内してくれた犬も見た。
「かなり痩せているから」
「栄養失調の可能性があるわね」
「だからね」
「この子も保護しましょう」
「そうすべきね」
こう話してだった。
すぐに犬達を保護して病院で診てもらった、すると。
「本当にどの子も危なかったですね」
「そうでしたか」
「ええ、あと少し遅れたら」
獣医はクリスティーナに深刻な顔で話した。
「もうです」
「そうでしたか」
「はい、ですがどの子も大丈夫です」
「助かりますか」
「栄養失調と脱水症状でしたが」
それでもというのだ。
「すぐに応急手当をしました、母犬もです」
「あの娘もですか」
「そうしました、では後は健康になりましたら」
「退院ですね」
「その後はお願いします」
「わかりました」
クリスティーナは獣医の言葉に頷いた、そうしてだった。
犬達が退院するとすぐに団体で引き取った、四匹の子犬は雄の二匹は黒で黄土色に近い茶色の子の残る二匹が雌だった。
雄はそれぞれパーカー、ボビーと名付けられ雌はメリー、エマと名付けられそれぞれ家族に迎えてもらった。
「これからは幸せになるのよ」
「ワン」
「ワンワン」
「キャン」
「クゥン」
四匹共クリスティーナに鳴いて応えた、そうして旅立ち。
母犬、リースと名付けられた彼女も飼い主が見付かった。クリスティーナは家族と共に団体を後にする彼女に言った。
「子供達は私達が助けたから貴女は安心して幸せになってね」
「ワンッ」
リースはクリスティーナに尻尾を振って応えた、そうして飼い主と共に家に向かった。クリスティーナはリースと子供達が去ってから同僚達に話した。
「あの探し犬も見付かったし」
「リース達も助かったりね」
「よかったわね」
「本当にね」
「ええ、けれどあの娘が教えてくれたから」
子犬達のことはとだ、クリスティーナは話した。
「子犬達も助かったわね」
「お母さんが頑張ったから」
「だからよね」
「そうなったのね」
「私達に教えてくれたから」
「お母さんが子供達を幸せにしたのよ」
即ちリースがというのだ。
「そう思うと立派なお母さんね」
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