暁 〜小説投稿サイト〜
幻の月は空に輝く
フラグは回収される為にあるらしい
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話

「ここがうちはの居住区域だ」
「そうみたいですね」
 大丈夫だよ。この距離だと色々と見えてるし、皆うちはの家紋入りの服着てるし。しかし自己主張の激しい一族だなぁ。これ見よがしな家紋って。
 日向ってどうだったっけ。今度観察に行こうかな。父さんは取引があるし納品にも行くから、それについていけば問題なく観察出来るだろうし。
 思考が一瞬今度の日向一族観察に向きかけたけど、イタチの頭ぽん+撫で撫でに強制的に現実に引き戻される。
「この中に入らなきゃ駄目ですか?」
 しかし空気が良くない。子供に向けてなんだこのよそ者は?と言わんばかりの目線を向ける、大人気ない奴等はなんだ。
 写輪眼がそんなに偉いのか。木の葉最強は今の所日向の看板だぞ。うちはの瞳術を極めちゃえばどっちが最強か分からないんだけどね。
 感じる不躾な視線に、思わず私が本音を漏らしながらイタチを見上げれば。
「問題ない」
 迷いのない返事が返ってきた。
 いや、まぁ木の葉の一員だしね。問題はないと思うんだよ。思うんだけど何となくイヤって言うかね。
「ラン。行くぞ」
 渋る私の手を取り、イタチはどんどんと突き進んでいく。
 なんだろうね。このお兄ちゃんと手を繋いで楽しい散歩的な構図は。
 楽しくはないんだけど、見た目的にはひょっとしたら微笑ましいのかも。私が微妙に現実から目を逸らしている隙に、イタチは私の手が痛まないように引っ張りながらも目的地まで強制的に連れて行く。
 あぁ、うん。気にせずに我が道を行く所はホント原作サスケの兄って感じだよね。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ