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自業自得の馬鹿一家
第三章

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「飽きたらぽい、なんてね」
「若し愛子が引き取らなかったらどうするつもりだったのよ」
「愛子のお家の人達がね」
「そうしたら山に捨てるの?」
「それとも保健所?」
「それはその、まあ適当に」
 理江は同窓会に出て来た面々に一斉に責められて怯んだ、言葉のトーンも弱まっていた。
「何というか」
「敵と打って保健所?」
「可愛くなくなったら?」
「あんたもあんたのご両親も命何だと思ってるのよ」
「そんな考えの人が結婚したらどうなるか」
「子供も可愛くなくなったら捨てるの?」
「あんたには生きもの無理だから」
 同窓会には愛子も出席していた、その愛子も言ってきた。
「あんたのご両親もね、私あの時で確信したから」
「犬と人間は違うじゃない」
 理江はここで態勢お立て直して反論した。
「だから私はね」
「よくないわよ、命は同じよ」
 人間も犬もとだ、愛子も反論した。
「それを粗末にする人なんて相当おかしな人でもないと一緒にいたいと思わないわよ」
「もうあんたロボットと一緒にいたら?」
「ぬいぐるみとかね」
「あんたの一家に生きもの無理だから」
「飼われたら犬も可哀想だし」
「子供も出来たら可哀想よ」
「一生喧嘩しない方がいいわよ」
「彼氏さんも別れて正解よ」
 同窓会に出ている者全員で言った、それで理江も遂に同窓会の場を逃げ去った。皆彼女を見送ることもしなかった。
 以後理江がかつての高校の同級生達と連絡を取ることはなかった、そして彼女の一家もその行いが知れ渡ってだった。
 近所の嫌われ者になっていて誰も付き合うことも挨拶することもなくなった、それで玉生は愛子の家で話した。
「もう誰からも相手にされてないみたいね、理江とご両親」
「そんなの当然よ」
 愛子は玉生に怒った顔で答えた。
「生きものを大事にしない人達なんてね」
「人も大事にしないからね」
「そうよ、というか理江もご両親も馬鹿過ぎるでしょ」
「全くよね、というか犬も人間も外見よりもね」
 むしろとだ、玉生は愛子にここでこう言った。
「中身よね」
「性格よね」
「一番大事なのはね」
「本当にそうよね」
「全く理江は」
 玉生は彼女のことをさらに話した。
「そういうことわからないのね」
「わかろうともしなかったのね」
「そうよね」
「それも親御さん達もね」
「そんなこともわからなくて」
「あんなことしたのね」
「そりゃ彼氏さんもね」
 是非にと言うのだった。
「去る筈よ」
「全くよね」
「もう誰からも相手にされなくなって」
「完全に孤立したのもね」
「自業自得よ」
 二人でこうしたことを話してだった。
 そのうえでだ、二人で庭に出た、そこには。
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