妖精学園
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るって何!?」
今時のヤンキーですら持ち運ぶことのない武器を平然と取り出す彼女に困惑を隠せない。それは幽鬼学園の生徒も同じなようで、動揺しているのが明らかだ。
「ビビることはねぇ!!鉄は俺のーーー」
「オラッ!!」
唯一怯んでいなかったリーダーらしき男。そんな彼のセリフを遮るようにエルザさんは頭部を手に持った鉄パイプで叩きつけた。
「やっちゃったぁ!!」
地面に沈む相手の男。その光景に俺たちは、なぜ彼女が不良たちから恐れられているのか理解することができた。
「ケンカだぁ!!」
「加勢に来たぜ!!エルザ!!」
そこにやってきたのはこれまたややこしくしそうなナツさんとグレイさんという問題児コンビ。そんな彼らを見た途端、幽鬼学園の女生徒がなぜか顔を赤らめていた。
「ナツさん!!」
「グレイさん!!」
「どこで嗅ぎ付けてきたのよ」
「んなことはどうでもいいから下がってろ、ルーシィ」
俺たちの前に守るように立つ二人。彼らの登場で相手の男たちは正気を取り戻したようだったが、なおも女生徒は怯んでいる様子。
「グレイ様?こんな素敵な方がいたなん・・・て!?」
どうやらグレイさんに見とれていたようだった彼女は、暴走状態のエルザさんの鉄パイプを顔面にくらいノックアウト。その後もいつもの冷静さがどこかにいっているエルザさんの無双劇が続き、どんどん幽鬼学園の生徒が地面へと倒れていく。
「私の全てを強さに変えて打つ・・・!!」
止めた方がいいのでは思い始めていたその時、突然彼女の動きが止まった。その理由は、目の前にいる花束を持った男の人。
「じ・・・ジークくん?」
その男の人は今日の彼女とのデートを予定していたジークさんという人。端正な顔立ちの彼は暴れまわる彼女の姿を見てしまい、持っていた花束を落とすと・・・
「あ・・・悪だ!!」
逃げるように走り去ってしまったのだった。
「元気出しなよエルザ、あんなのちゃんと説明すれば・・・」
「ふっ・・・私があれくらいで落ち込んでいると思ったか?」
大好きな異性にフラれてしまったことでショックを受けてしまったエルザさんを慰めていると、辺りはすっかり暗くなっていた。彼女は気にしてませんよといった体を装っていたが、その顔は絶望に落とされたそれにしか見えない。
「よし!!カラオケ行くぞ!!今日はオールだ!!
「うん!!」
「楽しそうですね!!」
「何歌おうかな?」
「おっしゃ!!燃えてきたぞ!!」
「カラオケならミラちゃんも呼ばねぇ?」
「賛成!!」
落ち込んでいたエルザさんの励ましも兼ねて全員でカラオケへと直行!!カラオケではみんなで代わり代わ
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