暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-A最終侵攻〜Battle of the north〜
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はいるが、それはロストロギアなどの特異事象にのみ適用される。受付はお前がパラディンの1人だったから申請を通したわけだが・・・。トリシュ。スタウロスを何に向けて射ろうとしているのか解っているのか?」
「・・・イリスと私は同じ考えなのですよ、兄様。ルシルさんとアイリを殺害した者を絶対に許さない」
「殺すと言うのか? それでは奴らと同じ殺人犯だぞ」
「理解しています。騎士であろうと何だろうと他者の命を奪うのは大罪です」
「解っているようで何よりだ。じゃあコレはもう必要な――」
ケースの持ち手に手を伸ばそうとした兄様の右腕をパシッと掴み取り、「ソレ、まだ使いますので」と制した。睨み上げてきた兄様を睨み返し、空いている右手でケースの持ち手を掴もうとしたところで、『西門、東門にてT.C.構成員と思しき人物を確認!』と、全体通信で“T.C.”の襲撃が始まったことが通達された。
「トリシュ、騎士パーシヴァル! こちらも来ました!」
同じ正門を護るアンジェの言葉に、私と兄様はバッと離れて臨戦態勢に移った。正門を護るのは私たち3人のみで、フィレスさんや他の銀薔薇騎士隊のメンバーは他の門の応援として散っている。魔術師化できる弓騎士最強の私と打撃騎士最強のアンジェに加え、神秘カートリッジを持つ槍騎士最強の兄様の3人であれば、銀薔薇騎士隊全騎が揃っていなくても問題ないとされたからだ。
「了解。こちら正門のトリシュタン。こちらでもT.C.構成員と思しき人物を視認、数2」
「同じくこちら正門防衛隊、パーシヴァル。警戒体制に移行する。T.C.構成員と確認後、即時戦闘を開始する」
『了解。ご武運を、騎士パーシヴァル、騎士トリシュタン、騎士アンジェリエ』
通信が切れる。私たちはこちらに向かって普通に歩いてくる、フード付きローブを身に纏う2人を睨む。1人は背の高い女性で、170pはあるかもしれない。もう1人は150pくらいで、歩き方からして性別は女。リーダーでもガーデンベルグでもない以上、スタウロスを使う必要はない。
「止まってください! 現在、聖王教会本部は封鎖中です! これは1週間前より通達されていた事です! 礼拝などは明日まで受け付けておりません! 今すぐ来た道を戻ってください!」
“T.C.”の襲撃に備えて今日1日だけ一般人の教会本部立ち入りは出来ないようになっていた。それは観光案内にも乗せられている知らせで、ミッドの聖王教信者はもちろんツアー客なども知っているはず。それにもし知らずに来たとしても本部に続くすべての道には案内モニターが置かれているため、必ず目にする。それでもなお本部に来たというこは、ほぼ間違いなく“T.C.”のメンバーになる。
「聖王教会本部に保管されている魔力保有物の回収に来たぜ! 黙っ
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