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レーヴァティン
第百八十七話 オデッサからその十三

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「あれはな」
「間違いないね」
「俺達に向かう兵じゃないな」
「味方を切る兵だよ」
「そうだよな」
「あの連中は本当に切るね」
 剛はこうも言った。
「味方を」
「味方を何とも思ってないんだな」
「手駒としかね」
「それは酷いな」
「うん、そんな連中だから」
「平気で切るか」
「そうするよ」 
 兵達が退くならというのだ。
「確実に」
「とんでもねえな、しかしな」
「僕達は今はね」
「勝たないといけないからな」
 戦争をしているからにはというのだ。
「だからな」
「うん、じゃあね」
「攻撃を続けてな」
「敵を倒していこうね」
「敵が弱くて退かないなら」
 それならというのだ。
「もうな」
「どんどん攻撃していくね」
「ああ」
 実際にというのだ。
「そうしていくな」
「じゃあ銃撃もどんどんやって」
「そしてな」
「槍も使って」
「倒していこうな」
 前に出るしかない敵兵達をとおいうのだ、こう言ってだった。
 久志は戦を続けた、そうして多くの敵兵達を倒しそのうえで戦に勝った。戦場に倒れていたのは北の大国の兵達だけであった。


第百八十七話   完


                  2020・11・23
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