SAO編ーアインクラッド編ー
03.消えた希望
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しまう。
「大丈夫だろ、もしもの時は、転移結晶で飛べるんだし」
確かに転移結晶を使えば、危険なエリアなんて基本的にはない。
だが、何だ、このモヤモヤは.......。
「それじゃあ行こうぜ、みんな」
俺たちは次々と水色の輪の中に入って行く。その輪にはいると、俺たちの姿は消え、どこかに飛ばされる。
飛ばされた先は、真っ暗で何も見えない部屋。
「何も見えないな」
辺りを見渡すが何も見えない。
『イヒヒヒヒヒヒ!!!』
何者かの笑い声。
その瞬間、周りに青白い光が灯る。その光の灯り方に俺は見覚えがあった。ここで俺はようやく違和感の正体に気づいた。
目の前にあり得ない光景が.......
「う、嘘だろ」
目の前に現れたのは巨大な人形のような姿、手はダラっと垂れているふざけた人形でこちらをあざ笑う、モンスター。そいつの頭上には、《The Phantom Soul》の文字とその横に五本のHPバー。それが意味するのは紛れもなく俺たちの目の前にいるモンスターがボスであることを表す。
しかも、ここは見たことがない部屋に見たことがないボス。ワープエリアで飛ばされた先はまさか第二十九層。だとしてもそんなトラップ今までなかった。強制ボス部屋転移なんて聞いたことがない。
混乱する思考を必死に堪え、冷静な判断をしようと頭に電流が送られる。
「みんな、転移結晶で早く飛ぶんだ!!」
「わかった、転移、クラシス!......あれ、転移、クラシス!転移できない」
ハルキの声に皆が絶望の色を隠せない。
「結晶無効化エリアか!?」
(こんなトラップ今までは.....そんなことよりも今は)
思考する。そして導き出された答えは、目の前に立たずむファントムソウルに片手剣を構えることだった。
「俺が前に出る。みんなは援護にまわってくれ!!」
皆を見るが怖くて足が動かないようだ。それもそのはず、みんながボスを目にするのはこれが初めてだ。ボスは他のモンスターとは比べものにならないくらいの威圧感を持つ。
「......クッソ」
地を蹴り少し片手剣を突き出し、赤い光を纏う。
片手剣突進二連撃技《クロスレイヴ》
突き出した片手剣の突進を一発相手に当て、続けてシステムアシストで軽くなった体で方向を変え、もう一度相手に向け突進を当てる技。
二連撃は確実にヒット!!
だが、技後硬直で体が動かない隙にファントムソウルは瞬間的に体勢を立て直し、大きな腕を俺の頭上に振り下ろす。
「クッ.....!」
「テヤぁぁぁ!!」
と言う声とともに俺の目の前に閃光が出現し、ファントムソウルの右腕は俺に当たる前に切り落とされる。
「大丈夫、シュウ?」
聞き覚
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