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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURU其は天上より堕ち流れる死を奏でる者〜MuR〜
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せたのを確認。
「よしっ。ジャストミート。悪く思わないでくれ、イリュリア騎士諸君」
「我が主。シュリエルが戻りました」
「お待たせして申し訳ありませんオーディン」
戻って来るのが遅れたことに心底すまなさそうにしているシュリエルだが、気にすることはない。何故なら、
「ああ、お疲れ様だ、シュリエル。こちらは問題なかったぞ、ザフィーラが居てくれたからな」
「・・・そのようですね・・・。ではこれより私が、オーディンの護衛として御身を御守りいたします」
セフィロトの樹の周囲に倒れ伏している、ここまで侵攻して来たイリュリアの一個騎士団員。ベルカ半球すべてを七美徳の天使アンゲルスでカバーしているため、8ヵ国以外の国も防衛も可能。初撃のヘルヴォルズ・カノン以降、アースガルド艦隊の砲撃を含めた私の攻撃は一切通じなくなったが、それでもカレドヴルフを防ぎきる事くらいは出来る。
テウタはそれをどうにかするために、やはり私を狙ってきた。が、私には頼りになる仲間が居る。シュリエルは彼らを見て何故か悔しげな表情を見せ、そのうえザフィーラに張り合うようにやる気を見せた。
「頼りにしている。ザフィーラ、これより私の護衛の任を解く。すまないが、これからシュトゥラ騎士団と合流し――っ!」
「?? どうかしましたかオーディン・・・?」
途中で私が話を区切り、イリュリア方面へと目をやったことに訝しむシュリエル。
「・・・いや、想定通りの事態に向かっている事が判ったんだ」
「想定通りの事態、ですか?」
小首を傾げるシュリエルに「ああ。私を殺すための戦力が、こちらに向かっている」率直に告げる。絶句するザフィーラとシュリエル。しかしすぐにその戦力が何なのか察したようで、「離れていろ、という命令は聴きませんから」とシュリエル、ザフィーラも「同じく」と頑なだ。元から手伝ってもらうつもりだ。どうせ来るのはあの娘だ。ガーデンベルグ達じゃないだろう。
「頼む。来るのはミュール・エグリゴリ。複製品のエグリゴリだが・・・強い」
「「承知しています」」
力強く頷く2人に私も頷き返す。ならば今の内にミュールと戦える術を2人に与えておかなければならないな。複製品のミュールだから通じる策だろうが、オリジナルの“エグリゴリ”に通用しないだろうな。だがそれでいい。グラオベン・オルデンは“エグリゴリ”とは戦わせない。
「セフィロトの樹、数は2、意は智慧、色は灰、宝石はトルコ石、神名はヨッド、守護天使はラツィエル」
――
力神の化身
(
コード・マグニ
)
――
第二のセフィラ・コクマの魔力を3%を消費し、上級術式・強化補助のマグニをザフィーラとシュリエルに掛ける。身体・魔力強化はもちろん、神秘を魔力核に付与させた。2人の魔導は
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