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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURU其は天上より堕ち流れる死を奏でる者〜MuR〜
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ここを離れている間にシュリエルは治癒術式(静かなる癒し辺りを使ったんだろう)で回復、預けていた“エヴェストルム”で反撃に出た。回復完了のタイミングは際どかったが、「私たちの勝ちだ、ミュール」勝鬨を上げる。

「がふっ、ただ貫いただけで我に勝ったなど――・・・どうして・・?」

魔道を使おうとしたが、発動できない事に困惑したんだろう。

「あのな――」

説明をしてやる。セフィロトの樹を描いた後、“エヴェストルム”の穂にいくつかのルーン文字を刻んでおいた。刺した対象の魔力生成を阻害させるルーン・ニード。他にも“エヴェストルム”を一時的に神器化させるためのテュールなどなど。ゆえにデバイスである“エヴェストルム”でも、神秘を有する相手であるミュールを含めた“エグリゴリ”全機に通用する武装となる。

「――そういうわけだ。・・・・さようならだ、ミュール」

説明を終え、“神槍グングニル”を具現させて構える。ガーデンベルグ達の救援はない、か。ならば今こそ複製品とは言え相当な実力者であるミュールを討つ好機。

「最期に言い残しておきたい事はあるか?」

「っ・・・・死んじゃえ!」

“グングニル”を薙ぎ払い、ミュールの首を飛ばす。最初は血が噴き出たが、次第に血は魔力へと変わり、ミュールの体は魔力として霧散して消滅した。




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