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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURU其は天上より堕ち流れる死を奏でる者〜MuR〜
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を行っている海上へ設置したイシュリエルへ繋げる。その三国は海を越えたところに在るため、どうしても騎士団戦が困難となるから自然とこういった役目を担う事になる。
「ただの1では敵わないだろうが、しがらみを捨てて、力を合わせて1つとなれば、強大な力にでも太刀打ちできる」
この同盟はこのイリュリア戦争の時だけで、終わればまたそれぞれが敵同士となるだろう。だがそこには机上の戦争――話し合いという選択肢も生まれるはずだ。騎士は誇り高い。決闘も好きだろう。戦争の果ての勝利を絶対だという者もいるだろう。しかし必ず平和を求める心を持っているはずだ。・・・甘い考えかもしれないが。
ある程度海上の様子を見、次に東部・北東・南東から攻めるガレアとダールグリュン帝率いるのウラル騎士団と、戦船の戦況を観る。判っていた事だが「ダールグリュン帝、強いなぁ〜」ハルバードをブンブン振り回して敵性騎士団を薙ぎ払うその光景は、アリサの家でシャルがハマっていたテレビゲーム――タイトルは確か・・・真・三國○双。それに登場するキャタクターの呂布のようだ。
「マリアージュの数もどんどん増えていくな・・・。イクスヴェリア、辛いだろうが頑張ってくれ」
イクスヴェリアの心情を思うと辛いものがあるが、イリュリアだけはどうしても止めておかないとダメだ。しかしベルカ先史書にイリュリア戦争の事はどう記されていただろうか。ポッカリ記憶に穴がある。
ここまで酷い出来事であれば残っているはずだし、読んだのなら確実に記録として残っているはずなんだが。前々から思っていたが “堕天使エグリゴリ”が介入した事で、すでに歴史がズレているのかもしれないな。
「(やはり私たちは歴史を狂わすだけの邪魔者か。頭が痛いな・・・。にしても)イリュリアに下る国もやはり出て来たな」
ネウストリア、ブルクント、パルティアの三国が、イリュリアに協力をし始めた。ネウストリアはオリヴィエ率いるアウストラシア騎士団の担当した南部に。ブルクントとパルティアは、隣国である三連国バルトの内の二国リヴォニアとリトヴァに戦争を仕掛けた。それでバルトの戦力の大半が迎撃の為にそっちに向けられた。8ヵ国+聖王家同盟の戦力を削るために、テウタが仕組んだ事だろう。
「とりあえず私の役目を果たすとするか。『スキーズブラズニル、二番艦、三番艦、四番艦、五番艦――』」
シュトゥラ防衛と艦砲援護射撃のために召喚したアースガルド艦隊のうち4隻のスキーズブラズニルに指示を出す。二番・三番艦の砲門をマクシミリアン艦隊前方のイリュリア艦隊へ、四番・五番艦の砲門を海上のイリュリア艦隊へ向けさせる。
『撃てッ!』
そして砲撃を発射させた。イシュリエルを通して、ベルカの空を突き進む計80の砲閃を見守り、イリュリアの戦船に次々と着弾、撃沈さ
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