暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga21再起〜One step of return〜
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から出て行った。その間、私は「みんなも、ごめんな。心配、迷惑をかけた」って頭を下げて謝った。

「「はやてちゃん!」」

「「はやてー!」」

シャマルとリインとヴィータとアギトが勢いよくハグしてきてくれたから、「ホンマにごめん!」って抱き止めた。シグナムは「おかえりなさい、主はやて」って、そんでアインスも「復帰お待ちしていました」って微笑んでくれた。狼形態のザフィーラは私の側で伏せたから、「ザフィーラもごめんな」って頭を撫でる。

「情けない主でごめんやった。そやけど、私はもう立ち上がらなアカンよな。これ以上引き籠ってたらルシル君、それにアイリにも笑われてまう」

ホンマはまだ引きずってるルシル君とアイリの死。それでももう夢から覚めへんと。辛くても悲しくても、ルシル君とアイリの果たせへんかった使命を果たす。それを私の務めとしたい。私をハグしたまま離れへんヴィータ達をよしよしって撫でてると、「母さん」ってフォルセティが戻って来た。

「おいで、フォルセティ。無理をさせてごめんやったな」

「ううん。無理じゃないよ。これは僕にとっての一か八かの賭けだったんだ。僕が父さんのフリをして母さんがどんな反応をするか。父さんとして母さんが受け入れた時、僕は一生フォルセティとしてじゃなくて父さん――ルシリオンとして生きていこうって思ってた。だけど母さんはやっぱり強いよ。ちゃんと立ち直ってくれた!」

そう言うて袖で涙を拭うフォルセティが愛おしく抱きしめたくなったから「ほら、おいで」って呼ぶんやけど、「僕、もう小さな子どもじゃないからもう1回は無理」って首を横に振った。

「シグナム、アインス」

「「はい、主はやて」」

「ちょっ!? シグナムお姉ちゃん、アインスお姉ちゃん!?」

フォルセティの腕をそれぞれシグナムとアインスが抱き止めて、私のところに連行してきてくれた。ヴィータ達がニヤニヤしながら離れて、「母さんずるい!」ってフォルセティは抵抗する。そやけどシグナムが「腰が入っていないぞ。それでは簡単に移動させられる」ってお説教。

「お姉ちゃん達2人がかりでどのみち無理!」

「はい、フォルセティ〜♪」

腕を広げてフォルセティを迎えようとしてたら、私たちの携帯端末がメールを受信したことを知らせるコール音を一斉に流した。収まると同時に今度は通信コールが入ったから、「はい。八神です」って応じた。

『え、はやて!? もう大丈夫なの!?』

「うん、アリサちゃん。ご心配とご迷惑をおかけして申しわ――」

『待って、はやて! 今すぐに出れる!? T.C.が活動を再開したわ!』

活動を再開ってゆうことに引っ掛かりを覚えたけど、私が夢に閉じ籠ってる間は活動してへんかったんやろか。とにかく、“T.C.”
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