暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga21再起〜One step of return〜
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ては最悪かもしれないが、自白したのは俺で、逃げたのも俺自身。責任はすべて俺にある。だからはやて、自分を責めないでほしい――

ごめんな、ルシル君。無理やった・・・。やっぱり自分を責めてまうよ。

――はやて。こんな俺に好意を抱いてくれてありがとう。みんなを騙して、嘘を吐き続けた俺には勿体なさすぎる女性だった。今でも君と初めて出会った日を鮮明に思い出せる。初めて会った俺を家族として招き入れてくれたことはもちろん、20年近く一緒に過ごせたことは、俺にとって最大の幸福だった――

私もや。ルシル君との出会ってあの日は、今でも宝物みたいに大事な思い出。そんで一緒に過ごしせたことも幸せやった。

――俺への想いを断ち切れ、新しい恋を見つけろ、なんて言わない。ただ、幸せになってほしい。歩くロストロギアなんて言われているが、君はどこにでもいる普通の女性だ。俺が死んだことでしばらくは立ち直れないかもしれない・・・かな? でも大丈夫だと信じている。シグナム達がいるし、成長してさらに強く優しくなったフォルセティもいるからな。きっと君を支えてくれる。
最後に。はやて。君に最大限の感謝を。今まで俺に幸せをくれて、ありがとう――

「ホンマにごめんな・・・」

「いいんだよ、はやて。俺はずっと一緒だから。泣かなくたっていい」

自分に対する情けなさと、この子の優しさにまた涙が溢れ出てくる。ルシル君の肩越しをチラリと見れば、不安そうに私たちを見てるアインス達の姿が。これはアインス達の考えたことやろか、それともこの子の考えたことやろか・・・。もしそうなら母親失格過ぎや。いやもう手遅れレベルか・・・。

「こんな情けない母親でごめんな、フォルセティ」

ルシル君の、ううんフォルセティの頭を胸に抱いてギュッと抱きしめる。フォルセティはハッとしたけどすぐに「何のことか判らないが・・・」って、ルシル君のフリをし続けようとした。今のフォルセティは、ルシル君の服を着たり香水も使ってたり、変身魔法なんか身長もルシル君の157pに合わせてる。フォルセティ、成長期に入って今は165pはあるからな。あっという間に追い越されてしもた。

「もうええんよ、フォルセティ。ルシル君の真似をせえへんでも。私のこと、支えようとしてくれたんやね?」

「・・・母さん」

「うん。ごめんな。息子にこんな真似をさせて、ホンマに母親失格や」

「そんなことないよ。・・・母さんが、どれだけ父さんを大切に想っていたか知ってるから。だから落ち込んでも仕方ないよ」

「それでも、子どもにこんな父親の真似をさせるような醜態を晒した。変身魔法も解除してええよ」

私がそう言うとフォルセティは「ちょっと待ってて。父さんの服破けちゃうから着替えてくる」って涙声でそう言って、私の部屋
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