暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga21再起〜One step of return〜
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へんかったかもしれへん。

――はやて。このような形での別れは俺にとっても辛いが・・・さようならだ――

モニターに映る私とルシル君は幸せそうに笑ってる。それはもう二度と叶わぬ夢。また目から涙が溢れ出てきて、「う・・ぅ・・うぅ・・・」嗚咽も漏れだす。胸の内に渦巻くのは悲嘆と後悔。私の選択の所為でルシル君とアイリは殺された。2人の遺体は最後まで見られへんかったけど、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、アインス達の様子から酷いものやったってことは判った。

「ごめ・・・さい・・・」

視覚や聴覚を封じるかのように布団の中で丸まって、両膝の間に顔を埋める。このまま深い眠りに着きたい、そう思うた時、コンコンコンとドアをノックする音が聞こえてきた。アインスかリインがいつも通りに食事を持って来たんやろうけど、今は食べたない・・・。

「アイン――」

「はやて」

「っ!!?」

私を呼ぶ声に目を見開く。そんなわけあらへん。だって「ルシル君・・・?」は死んだんや。そう、思い出に引き籠り過ぎて幻聴が聞こえただけ。そう思うてるのに私はベッドから降りて、よろよろとドアの方へと向かう。

「はやて。開けるよ?」

「っ!」

ガチャッとドアノブが回って、ゆっくりと開いてくドアの向こうには、「ルシル君・・・」が立ってた。夢か幻か判らへんけど、部屋に入って来たルシル君に歩み寄ろうとした。

「ぁ・・・!」

「か――はやて!」

床のカーペットの盛り上がりに躓いて転びそうになった時、ルシル君が「ほら、足元注意だぞ」って抱き止めてくれた。私は「ご、ごめんな!」って謝りながらも胸から顔を離すことなくピッタリと頬を当てて、その優しい鼓動、温もり、香りを実感する。

「ごめんな、ごめんな・・・」

「それは何に対しての、謝罪なんだ?」

ルシル君が私の背中に両腕を回してきてくれたから、私も腕をルシル君の背中に回してギュッと抱きしめた。

「私は・・・私が、余計なことをしたから・・・! ルシル君とアイリは・・・!」

「大丈夫、大丈夫だから。はやてが気にすることじゃない。それに、俺はここに居る」

そう言ってルシル君は私の頭を撫でてくれた。いつもの気持ちの良い撫で方や。私は嬉しさの反面辛くなってきて、「ごめんな・・・ごめん・・・ごめん」って謝り続ける。今わたしが抱きしめてるルシル君は夢でも幻でもあらへん。そやからホンマは解ってる・・・。ルシル君やないってことは・・・。

――こんな形ではやてと別れないといけないことに本当に申し訳なく思っている。はやて、もし俺が居なくなったことで、そして死んだしまったことで責任を感じるようであれば、それは違う、絶対に違うと言うよ。別れは突然だったが必然なんだ。確かに形とし
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