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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第17話:新体制の幕開けー5
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は覚悟してもらうわ」

「・・・わかった」

苦々しい表情を浮かべて、幹部たちの引き渡しに同意する。

「ちょっ、待ちいな!」

はやてが慌てて詰め寄ろうとするが、ゲオルグが右手で彼女を制した。

「やめとけ。 この場でこいつを覆すのは難しい」

ゲオルグが手に持った紙をはやてに渡すと、はやてはその中身に目を通す。

「・・・これはあかんわ」

はやてはつぶやくように言うと、力なくうなだれてしまう。

「では、彼らの身柄は預からせてもらうわね。 ご同行をお願いします」

前半はゲオルグたちに勝ち誇ったような笑みを向けて、
後半は銀行幹部たちに向かって微笑みかけながらアリエルは言う。

そしてアリエルとその部下たちに促されて、幹部たちは去っていった。

一方残されたゲオルグたちは、無力感に苛まれながら立ち尽くしていた。

「すまない、遅くなった・・・・・。って、どうしたんだ?」

そこに、銀行の幹部を迎えに来たクロノが姿を見せた。
クロノはうなだれるゲオルグたちを見て怪訝な表情を見せた。
そんな彼に、はやては手に持った紙を無言で手渡した。
クロノはそれを読むと、"そういうことか・・・"とつぶやくように言ってから
ゲオルグたちの顔を見回した。

「いつまでもどうにもならないことにこだわっても仕方ないだろう。
 さあ、やるべきことをやるぞ!」

クロノの言葉にそれぞれが力を得て動き始める。

「ほんなら私らは鑑識作業から始めるで。 まずは店舗エリアから。
 あと、映像記録の押収や!」

はやての言葉とともに、捜査部の人間が動き始める。

「俺は戻って犯人グループの情報収集を進めます」

シンクレアは本局へと戻るべく裏口に向かう。

周りが動き出したのに勢いを得たのか、ゲオルグも顔をあげる。

「ティアナは犯人グループの聴取に同席しろ。
 イーグル分隊には最上階の安全確認を継続するように伝えてくれ。
 ウェゲナー、ファルコン分隊は隊舎に帰還だ。
 アバーライン3佐にティルトローターを寄越すように伝えてくれ」

ゲオルグが指示を出すとティアナとウェゲナーは"了解"と声をあげて動き出した。

「301はどうする?」

ゲオルグがクリスティアンに向かって尋ねると、彼は首を横に振った。

「ウチは突入作戦の終了でお役御免だ。 帰投するよ」

クリスティアンの言葉に頷き、ゲオルグはクロノの方に歩み寄った。

「クロノさん。 これから行くんですよね?」

声を抑えて言ったゲオルグの言葉を聞いたクロノは、わずかに目を細めてゲオルグを見る。

「そのつもりだ」

「同行させてください」

「いいだろう」

クロノが小さく頷き、2人は
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