鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第六話
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のかしら・・・」
「僕は一体何なのだろうか・・・食べ物かな?」
「それだったらあたし、須美に食われてるな・・・」
そんなこんながありつつ、しばらくして、僕達を乗せたバスは秋原家へとたどり着いた。
「ようこそいらっしゃいました、勇者様。秋原家現当主、秋原紫と申します」
「今回は申し出を受けてくださり、誠に有難う御座います。よろしくお願いします」
「「「「よ、よろしくお願いします!」」」」
「はい、よろしくお願いします。あまり緊張なさらなくても良いのですよ?それでは、お部屋へとご案内しますね。」
秋原家は白鳥家と同じ様な和風で大きな家だった。
秋原家に着いた僕達がバスを降り門をくぐると、当主様が出迎えてくれた。緊張しつつ部屋へと案内され、部屋に荷物を置き訓練場に移動した。
その後僕たちは運動場へと集められ体力をつけるための基礎訓練と筋トレをガッツリとやらされた。
まぁ体力が無いと戦闘訓練をしても身に付かないと、唯香さんも言っていたけど・・・
それにしても運動量が異常なほどだった。勇者服を着ていても体力の消耗が激しかった。
走り込みの練習の際、須美ちゃんがへたり込んでしまうほどだ。僕も日ごろの農作業と訓練が無ければ、危なかっただろう。
そうして基礎訓練を進めていき、空が真っ赤になった頃。今日最後の訓練が始まった。
「準備はいい? 最後の訓練の目的は連携高めることです。この機械からボールが発射されるから、三ノ輪さんと白鳥君はそのボールを避けつつ、目標地点のバスに辿り着くこと。乃木さんと鷲尾さんは2人をバスまでアシスト。一発でも当たれば最初からやり直し。ジャンプしてバスまでひとっ飛び、なんてことをするのは禁止します。お互いの役割をしっかりとこなしなさい」
「「「「ハイ!」」」」
「そして白鳥君、あなたは今回聖剣様の力の使用を一部禁止するわ」
「一部?」
「ええ、具体的にはあのバリア以外の力を禁止にします。あなたは今回、前衛に徹して」
「わかりました」
「いいですか? このボールがもしバーテックスの攻撃だったなら・・・それを常に意識しなさい。1人で突っ走れば、防御が間に合わなければ、迎撃を失敗すれば・・・そういう危機感を常に持ちなさい」
目の前にズラリと並ぶ発射台を背景に、真剣な表情で脅しの様に言う先生に対し、気が引き締まる。
正直言って体力はもう限界だ。けど、やるしかない。
スタートの合図で四人が走り出す。ボールが飛んでくるがアクエリアスの水球と比べれば遅く、最初のうちは少し体を動かせば回避できた。しかし、近づくにつれ弾幕が
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