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少年は勇者達の未来の為に。
鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第五話
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なった時、銀が一足早く帰宅して蓮達3人は道場の縁側に腰掛けて休憩している時のこと。

「銀ってよく遅刻するし、訓練が終わると直ぐに帰るわよね」

「ん〜そうだね〜。何か理由があるのかも〜・・・れー君何か知ってる〜?」

「いや、僕もわからないんだよねぇ・・・学校に行く道は一緒なんだけど・・・」

白鳥家は銀の家のさらに先にある。その為、蓮と銀は通学路が一緒なのだが、登校する時間帯が違うのか、一緒に通学なんてことはまだ無かった。

「理由があるにしてもこうも遅刻が多いのは気になるわ・・・そそくさと帰るのもそうだし。何かあるのなら、私達でどうにか出来ないかしら・・・という訳で明日の朝から銀を監視してみようかと思うのだけれど、どう?」

「もしもし、ポリスメン?」

「待って待って待って」

おもむろに懐からケータイを取り出し通報する構えを見せる。すると須美が飛び込んで阻止して来た。

「離して下さい、僕の友達に犯罪者はいません」

「違うのよ蓮君。違うのよ」

「・・・一応聞くけど、何が違うの?」

「伝え方が悪かったわ・・・そう、見守るのよ。銀が何か危ない目に遭ってないか見守るの」

「やっぱりストーカーじゃないか!」

「違うのよ!ほら、そのっちも言って?違うって」

「( ?ω? )スヤァ・・・」

「寝てる!?いつの間に!?」

そんな一悶着があった後、時間になったので蓮達は解散になった。
流石にストーカーなんてしない・・・しないよね? と疑わしく思う蓮であった。






「まさか本当にするとは・・・」

「いや〜、まさか朝からずっと見られてるとは思わなくてさ・・・」

「いつの間にか行くことになってたんだ〜」
 
「蓮君はどうして来なかったの?」

「いやぁ・・・本気でやるなんて思ってなかったし・・・よしんば知ってたとしてもストーカー紛いの事はやりたく無いし・・・それで?戦果あったの?」

「ストーカーじゃ無いわ!観察よ!」

「ストーカーは皆そう言うんだよ。須美ちゃん・・・」

須美のストーカー宣言から2日。4人で道場へと向かう途中で蓮は3人から話を聞いていた。
結局銀が遅刻する理由はどうだったのかと聞くと・・・銀の家には生まれたばかりの弟が居たらしく、その弟の世話や家の手伝いもやっていたそうな。登校やおつかいとなれば道中でトラブルに巻き込まれていたという。所謂トラブル体質という奴なのだろう。で、そのトラブルを見て見ぬふりは出来ずに解決する為に奮闘し、結果として遅刻することが多い、との事。早めに帰るのも弟が心配だからだろう。因みに、昨日は遅刻はせずに3人仲良く登校してきていた。

(まだ別に姉弟いたんだ・・・しかも赤ん坊、か)

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