鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第四話
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ールも、会う事すらできなくなってしまった。
戦うことを選んだのは自分だ。それでもやはり、引き剥がされるのは辛く、あの時のことを思い出すと未だに涙が出てくる。その時。
「チチッ、チチッ」
「え・・・?うわっ!?」
蓮が物思いにふけっていると、その両肩に青い鳥と灰色の鳥が止まっていて、蓮の頬を軽くついばんでいた。
さしもの蓮も驚き、大声を上げてしまうが鳥たちは微動だにせず、蓮の肩に乗っかり、頬に身体を擦り付けていた。
「・・・もしかして、慰めてくれてるの・・・?」
そうとしか思えなかった。蓮が聞くと、そうだ、と言わんばかりに身体を擦り付けた。
「・・・ありがとう、もう大丈夫だよ」
蓮がそう言うと、二羽は蓮の顔を確認するように動き、一瞬間を置いて、空へと羽ばたいていった。
(・・・なんだろう、この感じ・・・)
二羽を見送った蓮は不思議な感覚を味わっていた。
前にも、会った事があるような、そんな感覚ーーー
(気のせい、かな・・・?)
そして、再び皆を守る事を決意した蓮は、家への帰路に着くのだった。
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