鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第四話
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・ジェラート一口欲しいな〜って」
「ファッ!?」
「良いよ。はいあーん」
「あー・・んっ・・・ん〜美味し〜」
「なら良かった」
銀が羨ましくなったのか蓮におねだりする園子。それを聞き素っ頓狂な声を上げてしまう須美。銀は先程の余韻を味わっているのか顔を赤らめポケーとしていた。
蓮は再びジェラートを掬って、園子の口へと運ぶ。園子も流石に照れがあるのか頬を染め、それでも止めることなく受け入れる。味が気に入ったのか、それとも行為がお気に召したのか満足げな笑顔を園子は浮かべた。
「お付き合いもしていない男女が・・・ふ、ふし、ふし、ふだらびゃー!」
「えへへ〜えへへへへ〜?」
「・・・(ホケー・・・)」
「・・・あれぇ?」
そして各々が壊れ始め、どうしてこうなったと頭を抱える蓮。三人が落ち着くまでかなり時間が掛かった。
「・・・えーっと、そうだ!蓮、聖剣様の事なんかわかった?」
「え?ああ、まぁ少しね・・・」
「マジ!?教えて教えて!」
(・・・まぁ皆だから平気か。)
「えっと、実はーーーーー」
蓮は昨日の夜、唯香から聞いた話を三人に聞かせた。反応はそれぞれだったが、とりあえず理解できたようだ。
「へ〜思いを形に、ね〜・・・」
「じゃあ、あの時は白鳥君の思いに応えて聖剣様が・・・?」
「多分・・・」
「不思議だね〜」
銀が繰り返し、須美が思いを巡らせる。やはりあれは聖剣の光だったのか。と納得もする。
「という事は〜、れー君が念じれば何でもできるのかな〜?」
「じゃあさじゃあさ!蓮が『斬れ!』って思ったらバーテックスの事、ぶった切ったりできんのかな?」
「それなら『撃て!』って念じたらどうなるのかしら・・・弾が剣の先端から出たりするのかしら・・・?」
「それらについては思いつくところがあってさ、次のお役目で試そうかな、と」
「お役目で初めて使うの?危なくない?」
「こっちでも使えるんだから、こっちでやっちゃったら〜?」
「僕もそう思ったんだけどさ、『斬れ!』って念じたらどうなるかがわからないんだよね・・・いきなり目の前が切れたりしたら危ないなんてもんじゃないし・・・攻撃に使うものだから、どうせならバーテックスに向けて試そうかと思って、さ」
「ほーん」
そう、今回やろうとしているのは『防御』ではなく『攻撃』なのだ。まだどんなものなのか判明していないのに、こっちで試すのは些か危険すぎる。まぁお役目の時でも危険なのだが・・・
聖剣の力試したらケガして戦えなくなっちゃいました。では笑い話にもならない。多少危険でも力をぶつけられる敵がいるお役目で使用した方が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ