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少年は勇者達の未来の為に。
鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第四話
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・ジェラート一口欲しいな〜って」

「ファッ!?」

「良いよ。はいあーん」

「あー・・んっ・・・ん〜美味し〜」

「なら良かった」

銀が羨ましくなったのか蓮におねだりする園子。それを聞き素っ頓狂な声を上げてしまう須美。銀は先程の余韻を味わっているのか顔を赤らめポケーとしていた。

蓮は再びジェラートを掬って、園子の口へと運ぶ。園子も流石に照れがあるのか頬を染め、それでも止めることなく受け入れる。味が気に入ったのか、それとも行為がお気に召したのか満足げな笑顔を園子は浮かべた。


「お付き合いもしていない男女が・・・ふ、ふし、ふし、ふだらびゃー!」

「えへへ〜えへへへへ〜?」

「・・・(ホケー・・・)」

「・・・あれぇ?」

そして各々が壊れ始め、どうしてこうなったと頭を抱える蓮。三人が落ち着くまでかなり時間が掛かった。










「・・・えーっと、そうだ!蓮、聖剣様の事なんかわかった?」

「え?ああ、まぁ少しね・・・」

「マジ!?教えて教えて!」

(・・・まぁ皆だから平気か。)

「えっと、実はーーーーー」

蓮は昨日の夜、唯香から聞いた話を三人に聞かせた。反応はそれぞれだったが、とりあえず理解できたようだ。

「へ〜思いを形に、ね〜・・・」

「じゃあ、あの時は白鳥君の思いに応えて聖剣様が・・・?」

「多分・・・」

「不思議だね〜」

銀が繰り返し、須美が思いを巡らせる。やはりあれは聖剣の光だったのか。と納得もする。

「という事は〜、れー君が念じれば何でもできるのかな〜?」

「じゃあさじゃあさ!蓮が『斬れ!』って思ったらバーテックスの事、ぶった切ったりできんのかな?」

「それなら『撃て!』って念じたらどうなるのかしら・・・弾が剣の先端から出たりするのかしら・・・?」

「それらについては思いつくところがあってさ、次のお役目で試そうかな、と」

「お役目で初めて使うの?危なくない?」

「こっちでも使えるんだから、こっちでやっちゃったら〜?」

「僕もそう思ったんだけどさ、『斬れ!』って念じたらどうなるかがわからないんだよね・・・いきなり目の前が切れたりしたら危ないなんてもんじゃないし・・・攻撃に使うものだから、どうせならバーテックスに向けて試そうかと思って、さ」

「ほーん」

そう、今回やろうとしているのは『防御』ではなく『攻撃』なのだ。まだどんなものなのか判明していないのに、こっちで試すのは些か危険すぎる。まぁお役目の時でも危険なのだが・・・
聖剣の力試したらケガして戦えなくなっちゃいました。では笑い話にもならない。多少危険でも力をぶつけられる敵がいるお役目で使用した方が
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