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少年は勇者達の未来の為に。
鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第四話
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てくれたのだろう。断る理由なんて、僕には無かった。

「勿論、僕で良ければ、是非」






4人は祝勝会の場所として選んだ大型ショッピングモール、“イネス”へとやってきていた。
 
「イネス! それは砂漠に現れる巨大なオアシス・・・蓮に案内しようと思って結局出来なかった私の超オススメの場所さ!!」
 
「あー・・・僕も色々あったから・・・」

「そういえば白鳥君、いつも直ぐに帰っていたわね。何か用事が?」

「畑耕したり、お役目の訓練したりしてたんだ。それで時間が無くて・・・」

「へ〜って畑!?それが訓練なの!?」

「白鳥家ではそうみたい」

「そんな話は後にしなって! このイネスマニアの銀様が隅々まで案内をするからさ!ホラホラァ!」

「押さんといて押さんといて。今行くからさ」

「ミノさんミノさん。今日は祝勝会だから〜ご飯食べられる所に案内して欲しいな〜」

「了解!任せろ!」

というわけで銀ちゃんに案内されながら、イネスのフードコートへと向かう僕たち。
途中に『煮干し専門店』なるものがあった。誰が行くんだろう・・・あっ女の子が一人で入ってった。需要、あるんだ・・・



イネスのフードコートには、軽食からがっつり食べられる物、スイーツに至るまで揃っているその一角は、大人数が座れるように多くのテーブル席が用意されている。そのテーブル席の1つに、4人はジュースと銀オススメのジェラートを持って座っていた、のだが・・・

「先日、無事にお役目で勝利出来たことを、大変うれしく思います。えー本日は大変お日柄もよく、神世紀298年度勇者初陣の祝勝会という事でーーー」

固い。須美が始めたスピーチはとても固かった。思わず蓮が朝礼の校長先生の話を思い出す程に。

「長い!ジェラートが溶ける!かんぱーい!」

「あぁ!まだ言い終わって無いのに!」

まだ読み上げている途中だったが、我慢出来ず、銀はソフトドリンクを掲げ、須美は嘆いた。

「まぁまぁ、鷲尾さん。せっかくの祝勝会なんだからワイワイやろうよ。ね?」

「・・・まぁそう言うなら」

須美は渋々席に座ると、ドリンクを控えめに持ち上げた。
蓮はそれにこつんと容器を合わせる。

「乾杯」

「か、乾杯」

「あ、私も〜かんぱ〜い」

「アタシも!かんぱーい!」

園子、銀も加わり、テーブルの中央に4つの容器が重なり合った。







「そういえばさ、蓮。なんでアタシよりも先にバーテックスに斬りかかったんだ?」

「え?」

「いや、蓮はアタシを止めにきたと思ったから・・・」

「そういえば・・・どうして?白鳥君」

「れーくんどうして〜?」

「あ
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