鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第四話
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日のお役目の事を、唯香に事細かに話し、実際にバリアも出してみた。モナドについて、一つでも情報が欲しかった。
「フーン、なるほどねぇ・・・バリア、か」
「はい、守れって念じたら出てきて・・・知らなかったからびっくりして」
「・・・・・アー、ごめんなさい。私貴方に伝え忘れてる事があったわ・・・聖剣のことで・・・」
「えっ!?」
「といっても名家に伝わる、聖剣の伝承・・・なんだけどね?お役目の事で頭いっぱいで・・・伝え忘れちゃってて・・・」
あっさりとわかり、驚愕する蓮。
(初めから唯香さんに聞けばよかったな・・・)
「教えてくれませんか?その、伝承の事」
「勿論、でも勇者の子たち以外の人に話しちゃノーよ?」
「わかってます」
「ならいいわ。それで、モナドはね?”思いを形にする剣”そして、"最後の希望"って伝えられてきたわ」
「思い・・・?」
「そう。でもそれがどんなものなのかは、私たちにもわからなかったの。でも今回のお役目でハッキリしたかもね」
(思いを形に、か・・・だからあの時、守れって言う僕の"思い"を形にしてくれたんだ・・・)
疑問を問う蓮に対し、唯香は答えた。これで一歩前進だ。謎は一つ解けた。"最後の希望"と言うワードが気になるが、今は気にしてもしょうがないだろう。
「あ!後もう一つ。その剣の文字の事なんだけど。昔持っていた人はそれをモナド紋章って呼んでいたらしいわ」
「紋章・・・?」
「そう。だからさっきのバリアは・・・名付けるなら『盾』紋章ってとこかしらね」
新たな情報がどんどん出てくる。モナドの伝承、モナドアーツの事。次の目的は決まった。
「なるほど・・・唯香さん、ありがとうございます」
「いえ、パワーになれたのなら良かったわ♪」
モナドの事が分かった蓮は唯香に礼を言い、部屋に戻り眠りについた。
翌日、クラスメイトからのお役目の内容などの質問を、のらりくらりとかわしながら過ごし、その放課後。帰る準備をしていた蓮に銀が声を掛けた。
「あっ。蓮!」
「うん?どったの銀ちゃん」
「あのさ、今日鷲尾さんから提案があったんだけどさ」
「提案?」
「うん。祝勝会をあたし達四人でやらないかって」
「へぇ・・・良いね。それ」
「だろ!?だからこれから蓮も行けるかなって」
ふと目をのこちゃんと鷲尾さんのいる方向に向けると、笑顔ののこちゃんと少し顔を赤らめた鷲尾さんが見えた。
鷲尾さんからの提案と言うのは少し以外だった。真面目で、それ故に自分達と少し距離を置いているようだった。そんな彼女が、勇気を出して誘っ
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