暁 〜小説投稿サイト〜
少年は勇者達の未来の為に。
鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第四話
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
日のお役目の事を、唯香に事細かに話し、実際にバリアも出してみた。モナドについて、一つでも情報が欲しかった。

「フーン、なるほどねぇ・・・バリア、か」

「はい、守れって念じたら出てきて・・・知らなかったからびっくりして」

「・・・・・アー、ごめんなさい。私貴方に伝え忘れてる事があったわ・・・聖剣のことで・・・」

「えっ!?」

「といっても名家に伝わる、聖剣の伝承・・・なんだけどね?お役目の事で頭いっぱいで・・・伝え忘れちゃってて・・・」

あっさりとわかり、驚愕する蓮。

(初めから唯香さんに聞けばよかったな・・・)
「教えてくれませんか?その、伝承の事」

「勿論、でも勇者の子たち以外の人に話しちゃノーよ?」

「わかってます」

「ならいいわ。それで、モナドはね?”思いを形にする剣”そして、"最後の希望"って伝えられてきたわ」

「思い・・・?」

「そう。でもそれがどんなものなのかは、私たちにもわからなかったの。でも今回のお役目でハッキリしたかもね」

(思いを形に、か・・・だからあの時、守れって言う僕の"思い"を形にしてくれたんだ・・・)

疑問を問う蓮に対し、唯香は答えた。これで一歩前進だ。謎は一つ解けた。"最後の希望"と言うワードが気になるが、今は気にしてもしょうがないだろう。

「あ!後もう一つ。その剣の文字の事なんだけど。昔持っていた人はそれをモナド紋章(アーツ)って呼んでいたらしいわ」

紋章(アーツ)・・・?」

「そう。だからさっきのバリアは・・・名付けるなら『(シールド)紋章(アーツ)ってとこかしらね」

新たな情報がどんどん出てくる。モナドの伝承、モナドアーツの事。次の目的は決まった。

「なるほど・・・唯香さん、ありがとうございます」

「いえ、パワーになれたのなら良かったわ♪」

モナドの事が分かった蓮は唯香に礼を言い、部屋に戻り眠りについた。









翌日、クラスメイトからのお役目の内容などの質問を、のらりくらりとかわしながら過ごし、その放課後。帰る準備をしていた蓮に銀が声を掛けた。

「あっ。蓮!」

「うん?どったの銀ちゃん」

「あのさ、今日鷲尾さんから提案があったんだけどさ」

「提案?」

「うん。祝勝会をあたし達四人でやらないかって」

「へぇ・・・良いね。それ」

「だろ!?だからこれから蓮も行けるかなって」

ふと目をのこちゃんと鷲尾さんのいる方向に向けると、笑顔ののこちゃんと少し顔を赤らめた鷲尾さんが見えた。
鷲尾さんからの提案と言うのは少し以外だった。真面目で、それ故に自分達と少し距離を置いているようだった。そんな彼女が、勇気を出して誘っ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ