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少年は勇者達の未来の為に。
鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第三話
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0メートルを超えるであろう化け物。それこそが“バーテックス”。後に水瓶座、アクエリアス・バーテックスと呼称される存在。このバーテックスが大橋を渡りきり、神樹様へと到達した時、人類は滅びる。敵が現れた以上、こうして呑気に喋っている場合ではない。

4人はスマホを取り出し、お役目に選ばれた勇者だけが使用できるアプリ、神樹様の力を使い製造した『勇者システム』をタップする。
すると、瞬く間に四人の体が光に包まれて行く。光が消えると4人の姿は、それぞれ別の色合いの服に変わっていた。

須美は薄紫、園子は濃い紫、銀は赤を基調とした服装に。蓮は全身を黒いインナーと、黒装束に包まれ、所々には赤い鎧が装着された。

「お〜・・・カッコいいな!」

「ほえ〜スゴイ、あっと言う間に着替えちゃった・・・」

「みんな似合ってるんよ〜♪」

「ほら、皆敵が来てるんだから後にしましょう」

四人の感想が飛び交う中、須美はバーテックスに注意を向けていた。

「まずは、牽制で私が攻撃してみるわ。皆はその後に・・・」

「行くぞぉぉぉぉぉぉ!!」

「銀ちゃん待って!速い速い!」

「あっちょ二人共!」

「わ〜!置いてかないで〜!」

「乃木さんも!?」

いの一番に飛び出す銀。それを追いかける蓮と園子。須美は呆れながらも三人に付いていった。



勇者となったことで身体能力が大きく向上したのか、数分と掛からずに大橋に辿り着く4人。

その手には武器を手にしており、銀は双斧、園子は槍、須美は弓、そして蓮はモナドを手にしていた。

「一番槍はこの銀様が」

「悪いけど、まずは僕から行かせてね〜」

「あっ!蓮!ズルい!」

「白鳥君!?」

「おぉ〜」

先に飛び出していた銀よりも速く、蓮はバーテックスへと接近する。モナドの試運転や無策で銀を危険にさらせないようになど理由はあるが、やはり蓮も男の子、カッコいい所を皆に見せたかった。

「さぁ、行くよ。モナド」

蓮はモナドに語り掛ける。

「まずは一気に近づいてぇ!」

蓮は走りながら跳躍し、モナドでバーテックスを切りつける。表面が切り裂かれ、確かにダメージは与えられたようだ。

「・・・あれ?」

だがしかし、蓮が思っていたような成果は出せなかった。蓮が切りつけた部分はすぐに修復されてしまいーーー

「痛ったぁ!?」

バーテックスは水弾を蓮に飛ばし、吹き飛ばした。

「れー君!」

「蓮!こなくそぉ!」

「三ノ輪さん!待って一人じゃ危険よ!」

吹き飛ばされる蓮。銀は怒りをあらわにし、須美の制止も聞かずバーテックスに向かっていった。

「せりゃあっ!」

向かってくる銀にバーテックスは水流
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