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少年は勇者達の未来の為に。
鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第一話
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れた。名前もかなり変だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
モナドを引き抜いた蓮はまた車に乗せられ、白鳥家へと向かい、現在白鳥家の門の前にいる。後は一人で、と言われた。
 
(どんな人なのかな・・・)
 
かなり不安だった。今日初めて会う人であり、自分の義母となる人。
「ふぅー・・・ヨシ!」
意を決して、蓮は門を開けた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
         ようこそ!白鳥家へ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「・・・・・んん!?」
 
 
 
 
門を開けた蓮が見たのは、広い庭にかけられた横断幕とその周りを囲む野菜の数々だった。
思わず変な声が出てしまった。その直後。
 
「君が、犬吠埼蓮君ね?」
 
門の横にいた人物に声をかけられた。
 
「は、はい。貴女は・・・?」
 
「白鳥家現当主、白鳥唯香(ゆいか)です。よろしくね!」
 
どうやら凄い家に来てしまったらしい。
その日から白鳥(しらとり) 蓮になった。
そして一週間が経った・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(まさか名前を変えずに済むとは)
 
蓮は白鳥家に来た事を思い出していた。他の家の子になるのだから名字はもちろん、名前も変えられると思ったのだが・・・
 
『君のご両親が考えた名前よ?それを勝手に変えるなんて事出来ないわ?』
 
真剣な顔でそう言われたら納得するしかない。それに蓮にとっては嬉しかった。蓮も最初にそれを頼もうと考えていたからだ。
 
ここには犬吠埼家に来た使者と同じ格好をした使用人が沢山いたが、雰囲気は月とすっぽんだった。
仮面は着けているが、皆明るかった。犬吠埼家に来た使者を『機械』と評するなら、白鳥家にいる人達は間違いなく『人』だった。今でも同じ大赦の人物かと疑うほどに。
 
そして何よりも、この家で作った野菜がとても美味しかった。
初めて夕食を食べた時には、美味しすぎて野菜だけでお腹が一杯になってしまった程。
義母によると、先祖代々受け継いできた畑で作っているらしい。300年ほどの歴史がある畑なんだとか。
 
まぁそんなこんながあり、ついに明日から学校が始まる。明日から行く神樹館しょうがっこうには、共にお役目を果たす『勇者』の少女達もいるらしい。
 
(仲良く出来ると良いな)
 
蓮はそう思いながら、眠りについた。
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