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FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」
DEAR KABY
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屋敷を後にした。ルーシィも慌てて後を追いかける。
帰り道の途中、ルーシィが少し機嫌が悪かった。
「もう、どうすんのよ!200万が全部チャラになっちゃうなんて!」
「だって、嘘ついてもらうのは嫌だしなぁ」
「あい!」
「達成してないのに報酬を貰うのは詐欺師と変わらねぇよ」
「あら、リート 今なかなかいいこと言いましたわよ」
「うぅ・・・はぁ、分かったわよ」
ルーシィは降参と言わんばかりに両手を上にあげる。
「今頃、自分の本当の家で読んでるだろうな」
「え? 本当の家って?」
ナツの会話に疑問が生じたルーシィは聞く。
「あいつらの匂いと家の匂いが違ったんだ」
「な、なにそれー!?」
「んじゃあ大金持ちじゃなかったって事か」
「あの小説家、すげぇ魔道士だな」
「あい、30年間も魔法が消えてないなんて相当な魔力だよ」
「昔は魔導士ギルドに所属していたんだって。そこで体験した冒険を小説にしてるの。はぁ、憧れちゃうな〜」
ルーシィはうっとりとした表情で、空を見上げる。
「ああ、やっぱりな」
「え?やっぱりって?」
「あのルーシィの部屋にあった紙の束、ルーシィが書いた小説じゃねぇか?」
「あら?そうでしたの?」
「えぇ!?」
図星だったのか顔が真っ赤になる。
「うぅ〜他の人には言わないでよ!」
「なんでだ?小説書くのは凄いことじゃねぇか、もっと胸を張っていいことだと思うけど」
「まだ、下手くそだし・・・読まれたら恥ずかしいでしょ!」
「誰も読まないよ〜」
「それはそれでちょっぴり悲しい!!」
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