暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga20-C夢の終わり〜Grief〜
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ルトさん。ヴィクターさんやエルスさんはもう20歳以上だからもう別の階級だし、ジークさんも来年で20歳だからU19で戦えるのは今年しかないって焦ってたみたいだけど・・・。でもナカジマジムの仲間として一緒に鍛えることが出来て、アインハルトさんもヴィヴィオ達も嬉しそうだし楽しそうだから、まぁいいか。
「フーカさんは今日・・・」
「リンネさんとお出かけですね」
フーカさんは2年くらい前にナカジマジムの仲間になった選手で、リンネさんはライバルジムの選手だ。フーカさんとリンネさん、それにヴィヴィオ達との間で、ちょっと問題というか事件というか騒ぎがあったけど、今は練習試合や遊べるほど仲が良くなってる。
「おかえり、イクス。ヴィヴィオ、フォルセティ、コロナ、リオも、おかえり」
「「「「ただいま、ルーツィアさん!」」」」
お客用の駐車場で僕たちを出迎えてくれたのはフライハイト家の女中長の1人、ルーツィアさん。双子の妹でもう1人の女中長であるルーツィエは、養子としてフライハイト家に引き取られたから、シャルさんや、同じように養子として迎えられたイクス、セイン、オットー、ディードのお姉さんでもある。
「あれ? オットーとディードではなかったのです?」
首を傾げたイクスにルーツィアさんは「イリスから迎えに来るように言われてね」って苦笑いで答えた。朝起きてご飯を頂いていた時、オットーとディードが今日の送り迎え兼護衛って挨拶してたっけ。シャルさんからの指示ならしょうがないかな〜。
「シャルさん・・・。ルシルさんのお葬式以来逢って――ご、ごめんフォルセティ!」
コロナがそこまで言うと、ハッとして僕に謝った。コロナも普段通りに過ごそうとしてくれてるけど、やっぱり父さんの話題になるとハッとして謝るってことがある。だから僕はいつも通りに「大丈夫、大丈夫だよ」ってコロナに微笑みかけた。
「父さんが亡くなったと聞いたあの日、僕はいっぱい泣いた。悲しむのはそれだけで十分だったんだ。セインテストの宿願。父さんが近い内に亡くなるのは判っていたし、だから覚悟もしていたし・・・――」
父さんとアイリお姉ちゃんが亡くなったその日、2人からメールを貰ってた。
――フォルセティ。突然で本当に申し訳ないが、父さんとアイリはこれから、セインテストの宿願を果たすべく最後の戦いに臨むことになった。勝敗にかかわらず父さんは生きては戻って来られない。アイリは可能な限り帰らせるつもりだが・・・。
いつも仕事で家を空けてばかりで、父としてお前には何もしてやれなかったと思う。ごめんな、フォルセティ。そんなダメな俺から頼み事なんてとは思うだろうし、家族想いな優しいお前なら頼むまでもないだろうが、母さんを、はやてを支えてあげてほしい。
最後に。セインテスト
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