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儚き運命の罪と罰
第二章「クルセイド編」
第十七話「蒼鷹」
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めんどくさい奴じゃあないと思うぞ?」

「あ゛あ゛?」

およそ機械とは思えぬ迫力にリオンも鳥肌が立った。
当のエレギオは主従関係が逆転したらしく平伏する、

「あ、コレは気にしなくて結構ですよリオン・マグナス」

「あ、ああそうか」

(主人を物呼ばわりとは……バルディッシュとは本当に違う)

もっともそれにはエレギオも若干不満そうな顔をこぼしたが。

「まあでのこの馬鹿者(マイロード)が大方の事は説明してくれたので私からは特に何も有りませんよ、
 お互い過干渉はしない方針の方が貴方達も都合がいいでしょう?」

「………そうだな」

リオンはシャルティエを鞘に納めた。確かに彼も干渉されたいとは思わないしするつもりも無い。
だがそれ以前にそれは「同盟を結ぶ」ことを前提としてくれている発言だ、つまりリオンと彼らの立場は対等、それはリオンが一番欲しがっていた結果だ。なのでこの交渉は大成功と言える。
………実を言えばこの席にフェイトも置いてやりたかったと言うのがリオンの本音ではある。
だが今の彼女にこれ以上重圧を与えるのは余りに酷だ、無論このままで良いとも思わないが。

「エレギオ・ツァーライト」

「何だ?」

「よろしく頼む」

だが今はリオンが決めてやるしかない。悪魔に魂を売るような気持ちで右手を伸ばした。
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