暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
SAO編ーアインクラッド編ー
02.槍剣士とビーター
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「了解 !!」

キリトがセンチネルに弾く。

「スイッチ!!」

「三匹目!!」

赤マントのプレーヤー細剣(レイピア)を使用。センチネルを倒す。

スイッチも知らない初心者だと思ってたのに、凄まじい手練れだ。剣先が早すぎて見えない。

「グッジョブ」

「負けたられねぇな!」

グォォォォ!!!
コボルドロードの雄叫びが聞こえた。これが意味するのは、HPバーが残り一本のレッドラインに突入したことを意味する。コボルドロードが武器を投げ捨てる。

「情報通りみたいだな」

「下がれ、俺が出る!!」

ディアベルが急に前線に向かう。

(ここは、パーティー全員で出るのが得策なはず!)

ディアベルはこちらを見て、少し微笑む。

(まさか!!)

ディアベルの片手剣がソードスキルのモーションにはいる。

(コボルドロードが腰からタルワールを取り出........違う!!)

コボルドロードが腰から取り出したのは、タルワールではなくノダチだ。

(βテストと違う!!)

「ダメだ、全力で後ろに飛べ!!!」

「ディアベル待て!!」

俺の声はディアベルに届かない。

コボルドロードが跳び上がり、急に俊敏な動きに変わり、ディアベルの背後からノダチを振り下ろす。ディアベルに直撃!!さらに追い打ちのようにディアベルにノダチを振り上げる。
吹き飛ばされるディアベル、パーティーの元へ向かうコボルドロード。

「ディアベル!!なぜ一人で」

俺とキリトがディアベルの元へ向かいヒールさせようとするがディアベルンがそれを拒む。

「お前らも.......βテスターだったら......わかるだろ」

(やっぱりそういうことか)

「LA(ラストアタック)ボーナスによるレアアイテムドロップ。おまえもβ上がりだったのか」

ディアベルは、少し微笑む。

「頼む.....ボスを倒してくれ......みんなの......ために」

ディアベルはオブジェクトの光の欠片と俺たちの前から消える。それはまるでモンスターが消えるように一瞬のうちに。これが意味するのは、現実の死......人の死がこの世界では一瞬の出来事。何も残らず消えていく。
ディアベルは必死で皆のために戦い死んだ。自分のためではなく人のために死んだ。

指揮を失った、パーティーは壊滅寸前。

「行くぞ、キリト」

キリトは無言で立ち上がり、剣を強く握る。

「私も.....」

赤マントのプレーヤー........アスナもキリトの横につく。

「頼む」

俺たちは一斉に駆ける。

「手順はセンチネルと同じだ!」

「わかった」

「俺は、お前たちの援護にまわる」
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