暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
さっきまで人間だったもの
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話

 痛みに揺らぎながら、ハルトはそのアマゾンの数に唖然とした。
 本来人でなければならないアマゾンたちは、全身のどこかに赤い染みをしていた。そして今、ハルトをその染みの一員にしようとしている。
 まっ先にハルトへ攻撃をしてきたのは、クワガタのアマゾンだった。
 ハルトは痛む体を起こし、蹴りで反撃。掴みかかってくるクワガタアマゾンの顎を素手でつかみ、投げ飛ばす。
 だが、アマゾンの群れは次々にハルトに雪崩れこんでくる。裏拳で殴り飛ばせば、別の一体がそれを掴み、回転蹴りで受け流せば、別の一体が背後から背中に切り傷を付ける。
 やがて、腕、肩、足、背、首……全ての箇所にアマゾンが食らいついた。

「うわああああああああああああ!」

 想像を絶する痛みに、ハルトは悲鳴を上げた。だが、それで事態が好転するわけもない。
 そして。
 ハルトの意識が、赤一色に塗り潰された。

 その直後。病院の一階を、赤い爆発が包み込んだ。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ