第一章
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犬は遊びたい
西園かずみ、実家暮らしのOLで黒髪を短くしていて黒目がちの目できめ細かな肌で奇麗な唇で豊かな胸と長い脚を持つ彼女は出勤前の散歩から慌ただしく帰ってから母の恭子に言った。
「お母さん、帰ったらね」
「どうしたの?」
「すぐにコテツ洗おう」
「ワンワン」
連れて帰った白いトイプードル、豊かな毛の雄犬を怒った目で見ながら言った。
「そうしよう」
「ああ、また汚れてるわね」
「砂場に無理に入ってね」
「それでなのね」
「そこで楽しそうに転がったのよ」
「コテツそれ好きよね」
「泥場とかね」
そうした場所がというのだ。
「好きでね」
「それでだったのね」
「全く、今日は今からお仕事なのにお散歩長くしたいって駄々こねて」
「あくまで歩こうとしたのね」
「それで抱っこして帰ろうと思ったら」
それがというのだ。
「砂場見たらね」
「砂場に飛び込んだのね」
「抱っこしてる手から逃げ出してね」
そうしてというのだ。
「そうだったのよ」
「困った子ね」
「この前シャンプーしたばかりなのに」
かずみは頬を膨らませて言った。
「全く」
「コテツは相変わらずね」
「本当にね、けれどね」
「それでも汚れたから」
「帰ったらよ」
仕事からというのだ。
「もうね」
「シャンプーね」
「コテツを洗ってね」
そうしてというのだ。
「それからね」
「あんたのお風呂ね」
「そうするわ、コテツ覚悟しなさい」
「ヘッヘッヘ」
コテツはかずみに言われても平気な顔を見せていた、それはその時になれば飼い主は忘れているか覚えていても逃げればいいと思っているからだった、だが。
かずみは仕事が終わると家に飛んで帰って来た、そしてだった。
コテツを捕まえるとすぐに風呂場に向かった、父はその娘を見て言った。
「コテツを洗うのか」
「そうよ、今朝汚れたからね」
それでというのだ。
「洗ってやるわ」
「物凄く嫌がってるけれどな」
「ワンワンワン!」
見ればかずみの手の中で必死に暴れている、父はその彼を見て言うのだった。
「それでもか」
「そうよ、それで今日お家の中に出してたの?」
「あんたが汚れたって言うからケージの中に入れておいたわ」
母が答えた。
「夕方のお散歩には連れて行ったけれど」
「そうしてくれたのね」
「ええ、実際に砂だらけだったし。砂は払ったけれどね」
「全く、真っ白な奇麗な毛なのに汚れるのが好きだから」
それでとだ、かずみは怒った顔で言った。
「困るのよね」
「コテツは嫌がってるけれど」
「それでも入れてやるわ」
こう言ってだった、かずみはコテツを強引に洗ってだった。
それが終わってから自分が風
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