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猫も太り過ぎは
第三章

[8]前話
「痩せないとね」
「それじゃあ」
「そう、これからダイエットよ」
 こう話して実際にだった。
 佐紀は猫用の運動する為のおもちゃを幾つも買ってそのうえでだった。
 ドル箱と毎日せっせと遊んだ、猫は動くものに飛びつく習性があるのでそれを利用するとそれだけで運動をさせることが出来た。
 そして食事もカロリーの低いキャットフードにしてミルクではなく水にした、そして友希がまた見た時にはだった。
 ドル箱は幾分すっきりとしていた、友希も言った。
「すっきりしたわね」
「今は六・五キロよ」
「二キロも痩せたわね」
「猫でニキロも痩せたらね」
「相当なものね」
「頑張ったからね」 
 佐紀はにこりと笑って答えた。
「だからよ」
「そういうことね」
「そう、これからは気をつけないとね」
「猫も太り過ぎはよくないからね」
「だからね」
「こうしたことも気をつけないとね」
「そうよね、ただね」
 佐紀はここで友希に気付いた顔になって言った。
「この前どんたく見たけれど」
「このお話の流れだと」
「太ってきてない?」
「そうかも。ちょっと測った方がいいかしら」
「多分ね、だからね」
 それでというのだ。
「一回測って」
「それで確かめることね」
「そうしたらいいわ」
 佐紀は友希にアドバイスをした、そして実際にだった。
 今度は友希が愛猫どんたくの体重を測った、そのうえで佐紀に言った。
「八キロあったわ」
「じゃあ今度はあんたの番ね」
「そう、どんたくのダイエットしないと」
「どの猫も太り過ぎはよくないわね」
「本当にね」
 こう話してだった。
 友希はどんたくのダイエットにかかった、しきりに運動をさせてご飯も調整してそのうえで痩せさせた。そして六キロにまで減らして彼女もほっとした。


猫も太り過ぎは   完


                 2020・12・20
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