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猫も太り過ぎは
第二章

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「もうご飯をね」
「どんどん食べてるの」
「出したら出すだけ、ミルクもね」
 これもというのだ。
「出した分だけね」
「飲むの」
「そうなの、よく食べることが」
 まさにというのだ。
「元気の源でしょ」
「やっぱり食べないとね」 
 そのことはとだ、友希も頷いた。
「駄目よ」
「そう、だからね」
「食べていて何よりなのね」
「本当にね」
「うちのどんたくも食べるけれどね」
「ニャンニャン」 
 そのどんたくも友希の傍から鳴いて応えてきた、見れば丸々と太った大きな三毛猫である。確かにどんたくという感じだ。
「ドル箱もなのね」
「そうよ、最近あんたうちに来てないし」
「観に来てっていうのね」
「そう、どうするの?」
「それじゃあね」
 友希は笑顔で応えた、そしてだった。
 実際に時間がある時に佐紀の家に行ってそのうえでそのドル箱を見た、ドル箱は灰色の毛のペルシャ猫であり毛が豊かだ。
 だがそのドル箱を見てだ、友希は思わず目を顰めさせた、そのうえで佐紀に言った。
「ちょっと、ドル箱何かね」
「どうしたの?」
「太り過ぎじゃない?」
「ニャア〜〜〜」
 ここでドル箱は鳴いた、鳴きはするが。
 動かない、友希はそのどっしりとした感じも見て友希に話した。
「一回体重測ってみたら?」
「体重?」
「七キロない?」
「七キロって猫だとね」
「もうかなりでしょ」
「ちょっとね」
 それだけの体重があればとだ、佐紀も応えた。
「太り過ぎね」
「そう、だからね」
「体重測ってみろっていうのね」
「そうしたらいいわ」
「それじゃあね」 
 すぐにだった、佐紀は愛猫のドル箱を持ってだった。
 体重計に乗った、そして次に自分だけで乗ってその差からドル箱の体重を見たがその体重はというと。
「八キロって」
「七キロよりもね」
「一キロオーバーね」
「もうそれだけ重いと」
 それこそというのだ。
「充分過ぎる程ね」
「肥満よね」
「幾らペルシャ猫が大きめの猫でも」 
 それでもというのだ。
「太り過ぎよ」
「そうよね」
「だからね」
 友希は佐紀に真剣な顔で言った。
「もうね」
「ダイエットね」
「した方がいいわよ、食べものもだけれど」
「大事なのは運動ね」
「本当に太り過ぎだから」
 それでというのだ。
「そこをね」
「何とかしないと駄目ね」
「そう、さもないとね」 
 それこそというのだ。
「もっと太って」
「動くのが鈍くなって」
「健康にも悪いから」
 だからだというのだ。
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