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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第63話:希望を灯す大魔術
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調べておくから、その間お前は避難してきた者達の安全を確保しろ」
言うだけ言ってウィズは足早にその場を離れていった。その様子に何か違和感を感じた颯人ではあったが、ウィズの言う事が確かなら逃げてきた人達を放ってはおけない。上でまだ戦ってるだろう奏達は気になるが、今は彼女達を信じ逃げてきた人達の安全を確保すべくその場を動いた。
そうして颯人がその場を離れると、通路の陰で彼が離れるのを待っていたウィズがその場に崩れ落ちた。それだけに留まらず、変身が解除され本来の姿が露わになる。
魔法使いとしての仮面の下に隠れていたのは、白いコートを纏った壮年の男性だった。彼は額に汗を浮かび上がらせ、座り込んで呼吸を整えている。
「はぁ、はぁ……全く、世話の焼ける奴だ」
先程使ったホープの魔法によって、ウィズの魔力が底を尽きかけてしまったのだ。完全になくなった訳ではないので少し休めばまた変身できるだけの魔力は貯まるだろうが、これ以上の戦闘は不可能だろう。
暫しウィズはその場で体を休め、魔力が少し回復したのを見計らって再び変身し魔法使いとしての仮面を被るとその場を移動した。
その後彼は、同じように地下施設内を弦十郎達と移動し使える部屋を見つけたアルドと合流するのだった。
一方颯人は、ウィズと別行動を取り地下に逃げ込んだ一般人達の捜索を行った。使い魔達を総動員して探すと、慎次が数人の避難民と行動を共にしているのを見つけた。
「よ! 緒川さん」
「あ!? 颯人君! 無事でしたか?」
「この通り、ピンピンよ! それより、その人達で全部?」
慎次の後ろにはそれなりの数の避難してきたと思しき人々がいる。大人も何人か居るが、場所が場所だからかリディアンの学生服を着た少女が多く、それどころか小さい女の子迄居た。
ちょっと不安そうな顔をしている少女に、颯人は手品でハンカチの下からクマのぬいぐるみを取り出し女の子にあげてみた。女の子は最初驚き、次に渡されたぬいぐるみに笑顔を浮かべる。
「わぁ! ありがとうお兄ちゃん!」
お礼を言ってきた女の子に笑顔で手を振り、 慎次には真剣な目を向ける。
「えぇ、恐らくこれで全員でしょう。颯人君の方は?」
「こいつら使ってあちこち探したけど、この辺には他に居なさそうだ。んで、その人達何処連れていくの?」
この状況下だ、下手な所へ連れて行っても危険なだけだろう。上に比べれば安全だろうが、地下でも戦闘があった事を考えると安易な所へ連れてはいけない。
「通信施設が生きている部屋を見つけたので、とりあえずはそこへ連れていきます。司令や、アルドさん達もそこに」
「ってことは、ウィズもそこに居るかもな。俺も一旦そっちに合流するか」
颯人が慎次の後について行っ
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